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空への助走 福蜂工業高校運動部 集英社文庫

壁井ユカコ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784087445039
ISBN 10 : 4087445038
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2023
Japan

Content Description

陸上部を引退したばかりの涼佳に告白してきた、頼りない後輩の柳町。東京の大学に通う元陸上部の先輩へ届かない恋心を抱いてきた涼佳だったが、走り高跳びに打ち込む柳町の成長を見つめるうちに、少しずつ心が揺れ動き…。表題作ほか、バレー、テニス、陸上、柔道、釣り、写真、映画…それぞれの“今”に真っ直ぐ向き合う高校生たちの友情と恋、葛藤と成長がまぶしく愛おしい、青春小説集。

【著者紹介】
壁井ユカコ : 学習院大学経済学部経営学科卒業。第9回電撃小説大賞“大賞”を受賞し、2003年『キーリ 死者たちは荒野に眠る』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • よっち

    「2.43」で清陰高校のライバル校として登場する福蜂工業のバレー部、柔道部、釣り部や、どこか繋がりがある他校の部活動を通じて揺れ動く高校生たちの青春が描かれる連作短編集。努力を惜しまない登場人物たちの届かないがゆえの悔しい思いだったり、不器用な人間関係や恋心だったりと甘酸っぱい青春してるなあと思いましたけど、それが後できちんと成長したり変わった関係がフォローされていて嬉しいですね。ひとつひとつの繊細なエピソードが様々なところで繋がってひとつの世界を形成していて、なるほどなと唸らされた心地よい読後感でした。

  • しゃお

    〈2.43 清陰高校男子バレー部〉シリーズの清陰高校のライバル校、福蜂工業のバレー部の他、陸上部、柔道部などで描かれる、眩しくもあり、甘酸っぱくもあり、そして清々しいまでの熱さが感じ取れる青春短編小説集。てっきり2.43シリーズの一つかと思っていたんですが、あくまでスピンオフ的な短編集で、シリーズのファンは勿論、シリーズを読んでいなくとも楽しめる一冊。中でも表題作が苦みと甘酸っぱさで涙腺緩みそうに。舞台となる福井の様子も地元民からはまさに目に浮かぶようで、その辺りも楽しかったですね〜。

  • ユーさん

    大好きな北陸が舞台の青春短編集。それぞれの分野での主役と、付随する葛藤。彼らなりに失敗を繰り返しながら解決して行く姿は、どんなシチュエーションでも応援したくなる。

  • kira

    web掲載のみだった掌篇が入ってると聞いて文庫も購入。「2.43」シリーズに登場するライバル校、福蜂工業にスポットを当てたスピンオフ。バレー部だけじゃなく柔道部や釣り部や文化系の映研にも色んなドラマがある。中でも陸上部の先輩後輩がこれでもかとキラキラしてキュンキュンさせてくれる表題作「空への助走」が秀逸である。ただ、私はおまけ数ページのためだけに買ったといってもいいぐらい三村統をこよなく愛していることを再確認した。圧倒的太陽属性であり絶対的主人公なのに本編では敵ポジだったのでこの1冊は嬉しい。統可愛い!

  • なみ

    バレー部、テニス部、陸上部、柔道部、釣り部。色々な部活動を舞台に繰り広げられる青春小説集。 『2.43 清陰高校男子バレー部』のスピンオフ的な作品ですが、本編を読んでいなくても十分に楽しめます。 スポーツそのものというよりも、仲間との団結だったり、恋愛だったり、自分との向き合い方だったり、そういった青春的な要素が部活動を通して描かれています。 全部よかったんですけど、やっぱり1〜3話を読んだあとに読む最終話『桜のエール』がとてもエモくて好きです。

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