将棋の駒はなぜ40枚か 集英社新書

増川宏一

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784087200195
ISBN 10 : 4087200191
フォーマット
出版社
発行年月
2000年02月
日本
追加情報
:
18cm,206p

内容詳細

日本の将棋は、相手から奪った駒を自分のものとして使用できるという意味で、世界の同様な盤上遊戯の中で、きわめてユニークな存在である。この日本型将棋がどのような経緯で我が国に伝えられ、どのように発展してきたのか。かつて貴族や上流階級の遊びであった大将棋が、その形を整えつつ、少将棋として定着し、庶民の手軽な遊びとなるまでには、どんな歴史があったのか。そして、現在のように81桝目、40枚の駒という形が完成したのはいつか、そしてその理由は?古文献を漁り、新発見の資料や、新出土した将棋の駒などを検証することによって新たな説を打ち立て、将棋史研究の第一人者が書き下ろした、日本将棋のスリリングな歴史。

目次 : 第1章 日本将棋の起源/ 第2章 大将棋から中将棋へ/ 第3章 少将棋の誕生/ 第4章 少将棋の定着/ 第5章 将棋の専業者/ 第6章 普及の努力

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • きみたけ さん

    2000年発刊の古い本ですがタイトルを見て興味が湧きました。著者は日本の遊戯史研究家で、大英博物館リーディングルーム・メンバーや遊戯史学会会長などを務める増川宏一氏。相手から奪った駒を自分のものとして使用できるのは日本の将棋の特徴で、この日本型将棋がどのような経緯で日本に伝えられどのように発展してきたのかを紐解いた一冊。平安時代の「大将棋」では13×13の升目で計68駒を使用し、プレイ時間も相当長かったそうです。「銅将」「鉄将」「猛虎」「醉象」など今はない駒に興奮です。

  • チャー さん

    将棋が今の仕組みになった経緯について興味を持ち手に取る。出版されてから時間が経っているため現代の解釈とは異なる点があるかもしれないが、大将棋や中将棋など初めて知ることが多く興味深く読んだ。駒の発掘から江戸末期に至るまでの将棋に関わる経緯を知り、古くは約1000年前からその痕跡があるという歴史の深さに驚いた。今の形になる前の将棋とは別に、より多くの駒を使った型もあったという点や、江戸時代に活躍した宗家の方々についての記事は印象的。対局そのものはもちろん、その成り立ちにも奥深さを感じより一層関心を持った。

  • maito/まいと さん

    若い逸材が登場して話題の将棋界。将棋に命を賭けた人たちのマンガやドラマ、映画も見かけることが増えた。日本独自と言われる奪った駒を再利用。このルールはどこから生まれたのか、いつごろから流行したのか、など、将棋について知らないことは意外と多い。そして、将棋に関する研究は(これまた)意外と進んでいないことに驚き(史料少ないみたいだらかやむを得ないところはある)本書で将棋に関する疑問は解消しなかったのだけど(笑)もっと駒の多い中将棋・大将棋などの歴史が紹介されていておもしろかった。大中将棋、駒多すぎ・・・

  • やす さん

    将棋の歴史について。なぜ40枚になったかの必然性は説明されきっておらず、タイトル詐欺の感あり。将棋の歴史についてはとてもよくわかった。

  • in medio tutissimus ibis. さん

    奪った駒の再使用が日本将棋のユニークな点だと最初にぶち上げておいて、でもそうなった理由はまだよくわかりませんというのは期待させられて騙されたと感じるべきなのか、嘘は言っていないのだから誠実なのだと思うべきなのか。将棋の駒が40枚である理由も、十三世紀からの変遷と小将棋の普及については分かったけれども、その最初の時点でもインドからはるばる伝来してくる間に様々に変遷しているはずなのでそこも知りたいと思う。将棋に家元めいたものがあったのも初耳なので、その伝記や資料の真偽については残念ながら然程興味を持てなかった

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人物・団体紹介

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増川宏一

1930年長崎市に生まれる。旧制甲南高等学校卒業。以来、将棋史および盤上遊戯史を研究。大英博物館リーディングルーム・メンバー、国際チェス史研究グループ会員、チェス史研究支援財団名誉会員、日本将棋連盟将棋歴史文化アドバイザー。第17回将棋ペンクラブ大賞特別賞、第21回大山康晴賞受賞(本データはこの書籍

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