ローマ亡き後の地中海世界 下

塩野七生

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784103096313
ISBN 10 : 4103096314
フォーマット
出版社
発行年月
2009年01月
日本
追加情報
:
21cm,383,14p

内容詳細

地中海の命運は、トルコ帝国を後ろ盾とする海賊と、キリスト教連合軍の名将との戦いに握られた。熾烈な攻防戦の行方をドラマティックに描き出す。制海権を巡る1000年の攻防を描く歴史巨編、完結編。

【著者紹介】
塩野七生 : 1937年7月、東京に生れる。学習院大学文学部哲学科卒業後、63年から68年にかけて、イタリアに遊びつつ学んだ。68年に執筆活動を開始し、「ルネサンスの女たち」を「中央公論」誌に発表。初めての書下ろし長編『チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷』により1970年度毎日出版文化賞を受賞。この年からイタリアに住む。82年、『海の都の物語』によりサントリー学芸賞。83年、菊池寛賞。92年より、ローマ帝国興亡の歴史を描く「ローマ人の物語」にとりくみ、一年に一作のペースで執筆。93年、『ローマ人の物語1』により新潮学芸賞。99年、司馬遼太郎賞。2001年、『塩野七生ルネサンス著作集』全7巻を刊行。02年、イタリア政府より国家功労勲章を授与される。06年、「ローマ人の物語」第15巻を刊行し、同シリーズ完結。07年、文化功労者に選ばれる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ハイク さん

    下巻でも海賊がはびこっていた。更にイスラム教拡大の為トルコ帝国がキリスト教国家や都市国家と戦いが激しくなっていった。海族は赤ひげやドラグーが暴れまわっていた。キリスト教国ではド−リヤや騎士団が対抗するパワーゲームであった。その後トルコ帝国を長年引っ張って来たスレイマンの死と共に衰退して行く。この均衡を破つたのがラ・ヴァレッテが指揮を執るマルタ攻防である。トルコは圧倒的戦力で攻めるが、キリスト教国側は少数精鋭で戦うのを興味深く読んだ。そしてレパントの戦いを経てこの巻は終わる。正に海賊が暴れた時代であった。

  • 俊 さん

    下巻ではイスラムの盟主の地位を確立したオスマン帝国と欧州諸国との戦争を含めた駆け引きが描かれる。海上でも陸上でも、欧州諸国対オスマンの激闘が繰り広げられ、読む方にも力が入る。こうやって熱い戦闘を丁寧に描きながらも、しっかりと戦争の悲惨さ、負の面を描いているのが塩野作品の良い所だと思う。海賊にさらわれた後、オスマンの宮廷で養育されオスマン海軍の司令官になったというシナム・パシャのエピソードが心に残る。しかし、海の都の物語でも思ったけれど、ヴェネツィアの外交感覚は現代でも通用しそう。今作も面白かった。

  • James Hayashi さん

    ローマ人の物語の様に期待して読んだため、満足のいく読書にならなかった。しかし膨大な資料を読み込み、自分の言葉で語られる著者の歴史は偉大であり面白味がある。

  • ロビン さん

    1453年のマホメッド2世によるコンスタンティノープルの陥落とそれによって決したビザンツ帝国の滅亡、オスマントルコ海軍がキリスト教国海軍を打ち負かし地中海の制海権を握るプレヴェザの海戦、イスラム勢力と闘い続けた「マルタ騎士団」ことヨハネ騎士団のロードス・マルタ島における熱い攻防戦、キリスト教国軍がオスマントルコ軍に逆襲するレパントの海戦、そして歴史の中心は次第に地中海から大西洋へと移り、19世紀にようやくあらゆる海賊行為の厳禁を宣言した「パリ宣言」が成立するまでの、海の男たちの激しい戦いの一大絵巻。

  • kitten さん

    図書館本。 下巻は、ルネサンス期の話からレパントの海戦あたりがメイン。スペインのカルロス1世、フランスのフランソワ1世そしてトルコのスレイマン大帝。この三人の権力闘争。キリスト教世界が団結してイスラムに立ち向かえば、海賊問題はもっと早く解決できたはず。トルコと通商条約結んだヴェネツィアはともかく、軍事同盟結んだフランスはどうよ。あの流れみてると、レパントの戦いでキリスト教側が勝てたのは奇跡。ヴェネツィアとスペインが共闘できたのは、実質あの1年だけではないのか?陰の主役はベネツィアだったね。

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塩野七生

1937年7月7日、東京生れ。学習院大学文学部哲学科卒業後、イタリアに遊学。’68年に執筆活動を開始し、「ルネサンスの女たち」を「中央公論」誌に発表。初めての書下ろし長編『チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷』により1970年度毎日出版文化賞を受賞。この年からイタリアに住む。’82年、『海の都の

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