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ISBN 10 : 4883031721
Content Description
ネオ・リベラリズムという時代の流れのなかで、多文化主義という理念をいかに“再構築”するのか。反‐本質主義的多文化主義は、なぜ、エスニック・マイノリティのエンパワーメントを阻害する「意図せざる帰結」をもたらしたのか。70年代以降、白豪主義からマルチカルチュラリズムに政策転換してきたオーストラリアを事例に明らかにする。
目次 : 序章 ネオ・リベラリズムと多文化主義―問題設定と方法/ 第1章 「エスニック・グループ」の構築と変容―一九七〇・八〇年代の公定多文化主義言説/ 第2章 多文化主義研究における反‐本質主義―オーストラリアにおける展開/ 第3章 「包摂」的多文化主義の形成―一九九〇年代における公定多文化主義言説/ 第4章 「包摂」と多文化主義への反動―ジョン・ハワードとネオ・リベラリストのポリティクス/ 第5章 反‐本質主義的多文化主義の政治的帰結―「縮図」としての「EAC改名論争」/ 終章 「対抗原理」としての多文化主義にむけて
【著者紹介】
塩原良和 : 1973年埼玉県生まれ。慶應義塾大学大学院社会学研究科後期博士課程修了。博士(社会学)。オーストラリア国立大学客員研究員、シドニー大学客員研究員を経て、東京外国語大学などで非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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