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森を食べる植物

塚谷裕一

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784000060592
ISBN 10 : 4000060597
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2016
Japan

Content Description

植物図鑑の中でも異彩を放つ腐生植物。透明感あるその姿は、キノコからの「略奪」の賜物である。そしてキノコたちの栄養源はといえば、背後の豊かな森なのだ―。腐生植物に深い思い入れをもつ著者が、その奇妙な生態をいきいきと紹介するとともに、新種探しの旅へと読者をいざなう。

目次 : 1 腐生植物のことはじめ(ギンリョウソウ/ 花の下には死体が埋まっている? ほか)/ 2 腐生植物のくらし(カビやキノコを食べるくらし/ 間接的には森を食べている? ほか)/ 3 腐生植物は新種の宝庫(パプア・ワイゲオ島のホンゴウソウ属―新種発見か/ ボルネオ・ムラーのタヌキノショクダイと腐生ラン―秘境中の秘境 ほか)/ 4 腐生植物の探しかた(よい森に行く/ きれいな林床 ほか)

【著者紹介】
塚谷裕一 : 1964年生まれ、1993年東京大学大学院理学系研究科博士課程修了、博士(理学)。東京大学分子細胞生物学研究所助手、自然科学研究機構基礎生物学研究所助教授を経て、東京大学大学院理学系研究科教授(現職)。放送大学客員教授、自然科学研究機構岡崎統合バイオサイエンスセンター客員教授を併任。専門は植物学。フィールドから発生遺伝学までを扱っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 内島菫

    植物は光合成をやめて腐生植物化すると、ほとんど一色のスケルトン素材的な半透明になってゆくのだろうか。本書では腐生植物を海の生物のようと形容していたが、(その海の生物もそうなのだが)宇宙生物のようでもある。腐生植物は侵入してきた菌を返り討ちにして栄養にしてしまうということを土の中で行っているそうだが、双方の体力や土壌の条件が変わると逆転もするという。彼らの間では、食うものと食われるもののパースペクティブが文字通り包摂し合っていて、人の目にはその結果しか見えていないようだ。

  • イノ

    光合成を捨て、葉を必要とせず、キノコやカビから養分を吸い取る腐生植物という存在をこの本で知った。 茎と花しかないので頼りなく儚く見えるが 茎ごと白・青・赤・黄色と色鮮やかで影を帯びた月明かりに似合いそうな 形状をしている。ポケモンだときっと草/あくタイプ。    その存在はあまり知られておらず研究者も兼業でやるくらいなので 新属新種がまだまだいっぱい発見出来るらしい。    ちょっとした図鑑と腐生植物の探し方も書いてあるので 森を散策する楽しみが増えるかもしれません(*^-^)

  • トムトム

    葉緑素を持たずにキノコ・カビを食べる植物。透明感のあるウミウシのような色合い。私の中で、植物の定義が混乱中!まだまだまだまだ知らない生物がたくさんいる地球。フィールドでも目を作るコツも面白かった。

  • 子ども科学電話相談室でおなじみ塚谷先生のキノコやカビの菌糸を栄養源とする森の植物たちについての本。クリオネちゃんみたいな透明感のタヌキノショクダイの写真がいっぱいでとてもうれしい。伊豆半島にもいたみたいだけど、絶滅しちゃったとのこと。保護林にしたせいで森が鬱蒼としすぎても絶滅してしまうみたいで、なかなか難しい。マレーシアで塚谷先生が発見した、浅黄色に近いような青いタヌキノショクダイの一種の美しさに目を見張った。おそらきれい…。しかしショクダイっていうのはメジャーな命名源なんだなと燭台切光忠さんを眺めつつ。

  • 海星梨

    葉緑体がない「植物」という衝撃。最初は熱気に押されましたけど、「大学でこんな講義が受けられたらいいのになぁ」と思いました。腐生植物がメインですが、それでも植物の進化のしかたとか森がどのように成熟してくかとか植物学総論な内容があってよかったです。いいなぁフィールドワーク。最後の章、川を上って峰まで登って降りていくとか超楽しそう。わたしも最近(疲れすぎて)山に呼ばれてるけど、山行きたいなぁ……。中広新書スキマの植物の方も気になってましたけど、同じ著者みたいなので読みます!

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