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仲達 角川文庫

塚本青史

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784041001301
ISBN 10 : 4041001307
Format
Books
Publisher
Release Date
January/2012
Japan

Content Description

曹操の魏、孫権の呉、劉備の蜀が鼎立する「三国志」の時代。曹操が没すると、跡を継いだ曹丕は献帝に禅譲を迫り、ついに後漢は滅んだ。皇帝となった丕は、有能な側近、司馬仲達に絶大な信頼を寄せ、次の皇帝・叡も仲達を重用した。大将軍に昇進した仲達は、北伐を企てる諸葛亮率いる蜀軍と、五丈原で対峙する。しかしそれは、「三国志」の通過点に過ぎなかった…。「三国志」の時代に幕を引いた男を描く、中国歴史小説の傑作。

【著者紹介】
塚本青史 : 1949年岡山県倉敷市生まれ。同志社大学卒業後、印刷会社に勤務するかたわら、イラストレーターとして活躍。96年デビュー。古代中国を舞台とする意欲作を次次に発表している。歴史時代作家クラブ幹事。塚本邦雄創刊の歌誌「玲瓏」発行人も務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • W-G

    三国志を題材にした小説は、ほとんどが孔明の死で幕となっており、実際、それ以降はあまり見所がないというのが定説。そんな中で、この作品は序盤で孔明が退場し、その後の魏国内の政治闘争や、三国の凋落の兆しをメインに描く。尺的に、登場人物が多い分、描きこみに物足りなさが感じられたり、かなり省略されている部分もある。まぁ、この頃の三国志を滅法面白く書いている作品など稀有で、そう思えば全然奮闘している。何より、麻薬を駆使して暗躍する黒孔明という目新しい提案が◎。司馬一族のその後をじっくり読みたいと思った。

  • カレイ.シュウ

    三国志の諸葛孔明のライバルであり、その後晋王朝の礎を築いた人物に光を当てた作品。最近は曹操ブームがあったり、演義以外の三国時代が書かれることも多いので、その流れかな?演義では小心者の逆賊的なイメージですが、作者は傑物として書いています。まあ最終勝利者なので史実はこっちが近いかな?しかし、登場人物の多さと物語があまり盛り上がらないので面白味には欠けます。

  • コウメ

    物語は魏王(曹操)が死亡したところから物語スタートする。読んでいて新事実を知ったその1つが嫦娥散といういわば大麻栽培がおこなわれていたことだ。蜀が南蛮を攻めた際南蛮から伝えられ医療に使われていたこと。それを呉の孫権に貢ぎ物として送られていたこと、孫権が晩年暗君となった理由がわかった。薬物依存になっていたとは、/諸葛亮が死んだあと曹爽を安心させるためにお粥を口からこぼし、ボケたふりをするをして、足腰はおとらないように鍛え時を待って事をなすのは本当に凄いと思う。

  • どぶねずみ

    タイトルの通り、司馬懿(仲達)の目線で『三国志』の後期が描かれている。今まで読んできた『三国志』関連本のなかで細かい疑問が残されることが多かったが、本書ではそれが解消される。例えば、徐庶が魏に戻らされたその後に実は蜀で余生を送ったとか、孔明がなぜ南蛮を平定する必要があったのかなどはっきりしたのは、私にとっては大発見である。また、惚けた振りをして謀反人曹爽を油断させた半年後の討伐はとてもかっこよかった。仲達の賢さは孔明と同レベルだと思う。来月の映画『三国志』公開にも期待。#ニコカド2020

  • アイゼナハ@灯れ松明の火

    塚本三国志を読むのは『曹操伝』に続いて2作目ですが…正直ビミョー。徐庶と鄒姫の話が引き継がれてる点で世界観は共有されてるのですが、ちょっと強引かな?? 主人公が解説者っぽくなってる気がするのも非常に残念。前漢の頃をテーマにした作品なんかは割と面白いと思うのですが、どうしてなんだろ?

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