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ISBN 10 : 406290327X
Content Description
「沖の石の讃岐以外は悉皆非代表歌、式子と定家とあと二、三人を除けば、他は一切凡作―」定家の百人一首が「凡作」揃いだとの批判は多い。だがあえて定家と同じ人選で、まったく別の「百人一首」を編んだ強者はいない。本書は前衛歌人・豪腕アンソロジストが放つ、定家への挑戦状である。どちらが秀歌か。読者ひとりひとりの判断を待つ。
目次 : 朝倉や木の丸殿にわがをればなのりをしつつ行くはたが子ぞ―天智天皇/ 北山にたなびく雲の青雲の星離りゆき月を離りて―持統天皇/ もののふの八十氏河の網代木にいさよふ波の行く方知らずも―柿本人麿/ 春の野に菫採みにと來しわれぞ野をなつかしみ一夜ねにける―山邊赤人/ あひ見ねば戀ひこそまされ水無瀬川何に深めて思ひそめけむ―猿丸大夫/ うらうらに照れる春日に雲雀あがりこころ悲しも獨し念へば―中納言家持/ あまのはらふりさけ見れば春日なる三笠の山にいでし月かも―安倍仲麿/ 樹の間より見ゆるは谷の螢かもいさりにあまの海へゆくかも―喜撰法師/ はかなしやわが身のはてよ淺緑野邊にたなびく霞と思へば―小野小町/ 世の中はとてもかくても同じこと宮も藁屋もはてしなければ―蝉丸〔ほか〕
【著者紹介】
塚本邦雄 : 1920・8・7〜2005・6・9。歌人、評論家、小説家。滋賀県生まれ。歌誌「日本歌人」(前川佐美雄主宰)に入会。1951年、『水葬物語』で歌壇に登場。60年、岡井隆、寺山修司等と「極」を創刊。85年、歌誌「玲瓏」主宰。反リアリズムの前衛短歌の雄として精力的に活動。『日本人靈歌』で現代歌人協会賞、『詩歌變』で詩歌文学館賞、『不變律』で迢空賞、『黄金律』で斎藤茂吉短歌文学賞、『魔王』で現代短歌大賞を各々受賞。97年、勲四等旭日小綬章受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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kaizen@名古屋de朝活読書会
読了日:2016/11/13
双海(ふたみ)
読了日:2018/01/28
おおた
読了日:2017/03/19
Waka
読了日:2021/02/04
月音
読了日:2022/06/21
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