新古今の惑星群 講談社文芸文庫

塚本邦雄

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784065219263
ISBN 10 : 4065219264
フォーマット
出版社
発行年月
2020年12月
日本
追加情報
:
240p;16

内容詳細

正岡子規が称揚した『万葉集』から『新古今集』へ詩歌理念を引き戻すことで日本文化の再建を目指し、書下された『藤原俊成・藤原良経』。新字新仮名で刊行の同書を、塚本の信念=正字正仮名表記へ戻して改題、さらなる深みと凄味を増し、新たな生命を吹き込んだ。新古今時代を支えた惑星―俊成・良経・家隆・俊成卿女・宮内卿・寂蓮・慈円を渾身の力で論じ尽くす、歴史的名著。

目次 : 1 藤原俊成(幽玄考現學・あはれ幽玄/ 深草の鶉/ 架空九番歌合/ 面影の花/ 亂番戀歌合/ 花の狩・詞の狩/ 幽玄有限/ 夜の鶴・笹の鶴)/ 2 藤原良經(心底の秋/ 秋風逐電/ 夢は結ばず)/ 3 新古今時代の惑星(藤原家隆/ 俊成卿女・宮内卿/ 寂蓮・慈圓)

【著者紹介】
塚本邦雄 : 1920・8・7〜2005・6・9。歌人、評論家、小説家。滋賀県生まれ。歌誌「日本歌人」(前川佐美雄主宰)に入会。1951年、『水葬物語』で歌壇に登場。60年、岡井隆、寺山修司らと「極」を創刊。85年、歌誌「玲瓏」主宰。反リアリズムの前衛短歌の雄として精力的に活動。『日本人靈歌』で現代歌人協会賞、『詩歌變』で詩歌文学館賞、『不變律』で迢空賞、『黄金律』で斎藤茂吉短歌文学賞、『魔王』で現代短歌大賞を受賞。97年、勲四等旭日小綬章受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • PAO さん

    「生ける死者は死せる生者をこの曉に弑した。その時王朝も名實共に崩れ去つたのだ」…『日本詩人選:藤原俊成・良経』を塚本の信念=正字正仮名表記に戻し改題した誠に有難い一冊。「良経」編を初めて読んだ時のぞっとした感覚が蘇ります。詩歌という地層の奥深くに沈んでいた《藤原良経》という宝石を掘り出したということだけでも深い意義があったと思います。冒頭の引用の通り建永元年(1206年)の良経の死と共に王朝は崩壊し和歌も死にました。数百年後「短歌」なる物質が発明されますが、外見は似てても化学成分が全く異なるものでした…。

  • Waka さん

    癖のある塚本の文章だが、それでも読みやすいほうかとは思う。すべてに賛同はできないが、感想や評をきっぱり言い切る姿勢には学びたい部分もある。 現在では否定されている、塚本存命中の定説が前提となり書かれた箇所もあるので、これらには注意したい。例えば「正治二年正月三日には得得と新妻同伴で参内する男」は源通具でなく藤原宗頼。これは『明月記』の誤読が定説とされていた。また良経の出奔と読まれていたのは、良経の親戚の出奔が誤読され定説になったものだった、と記憶している。

  • モジモジアニキ さん

    昨年復刊した同著者の小説「菊帝悲歌」の副読本だと思います。新古今和歌集とは後鳥羽院という太陽の周りに控える惑星と言える歌人たちの一面を垣間見させてくれるものだったのですね。個人的には後鳥羽院宮内卿の歌が好きです、、、立派なものを生み出すには人生経験不可欠だとかいう浅薄な思想を吹き飛ばすような、このような潔癖さと芳醇さが両立する歌を幼年で作り出すことが出来るのですね。天才のなせる技でしょうが…

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塚本邦雄

1920年、滋賀県生まれ。歌人、評論家、小説家。歌誌「玲瓏」主宰。51年第1歌集『水葬物語』でデビュー。三島由紀夫の支持を受ける。以後、岡井隆、寺山修司らと前衛短歌運動を展開し、成功させた。『日本人靈歌』で現代歌人協会賞、『詩歌變』で詩歌文学館賞、『不變律』で迢空賞、『黄金律』で斎藤茂吉短歌文学賞、

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