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ISBN 10 : 4582333273
Content Description
現実でもフィクションでもなく、現実でもフィクションでもある声の体験。この体験とともに文学の時代は終焉を迎え、文学のようなものの時代が到来した…。壮大な20世紀文学読み替えプロジェクトのフィナーレ、『“前衛”とは何か?“後衛”とは何か?』『写真と文学』に続くシリーズ完結篇。詳細年譜「音響技術と文学」を付す。
目次 : あなたはレコード、私は蓄音機―二〇世紀フランス文学と声の「回帰」/ 1 それは誰の声か―語り、身体、沈黙(貸し出される身体―話すことと読むことをめぐって/ 消えゆく声―ロラン・バルト ほか)/ 2 声の不在と現前―歌、証言、フィクション(“第四の声”―ヴァレリーの声に関する考察/ シャルロット・デルボ―アウシュヴィッツを「聴く」証人 ほか)/ 3 声から立ちあがるもの―叫び、リズム、ささやき(叙情に抗う声―オカール、アルトー、ハイツィックにおける音声的言表主体/ 例外性の発明―ギー・ドゥボールの声について ほか)/ 4 声の創造―霊媒、テレパシー、人工音声(声は聞き逃されねばならない―シュルレアリスムとノイズの潜勢力/ 心霊主義における声と身元確認―「作家なき作品」の制作の場としての交霊会 ほか)/ “本物”とは何か―サイボーグにおける誠実さ
【著者紹介】
塚本昌則 : 1959年生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程中退/パリ第12大学文学部博士課程修了(文学博士)。現在、東京大学大学院人文社会研究科教授。ヴァレリー研究
鈴木雅雄 : 1962年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程単位取得退学/パリ第7大学文学部博士課程修了(文学博士)。現在、早稲田大学文学学術院教授。シュルレアリスム研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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