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生類をめぐる政治 -元禄のフォークロア 講談社学術文庫

塚本学

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784062921558
ISBN 10 : 4062921553
Format
Books
Publisher
Release Date
February/2013
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:
塚本学 ,  

Content Description

動物の殺生を禁じ、特に犬の愛護を強いて民衆を苦しめたとされる徳川五代将軍・綱吉。しかしそれは本当に将軍個人の思いつき=愚行にすぎなかったのか。「鉄砲改め」や捨子・捨牛馬の禁止などを含み「生類憐み令」と総称される政策が、当時の社会的要請に応えて発せられたことを論じ、「自然と人間の歴史」のなかで「元禄という時代」の意味を捉え直す。

目次 : 農具としての鉄砲(綱吉の鉄砲改め/ 村への鉄砲普及/ 生類憐れみ政策のもとで/ 村の鉄砲その後)/ 御鷹と百姓(鷹か鉄砲か/ 綱吉の鷹政策/ 鷹狩復興の条件)/ 御犬様始末(食犬習俗と鷹の餌/ 「封建的犬所有」/ 犬小屋か野犬か)/ 捨子・捨牛馬(捨馬禁令/ 捨子の運命/ 元禄という時代)/ 生類概念と鳥獣害―人獣交渉史断章

【著者紹介】
塚本学 : 1927年福岡県生まれ。東京大学文学部卒業。高校教諭や信州大学教授、国立歴史民俗博物館教授を経て、国立歴史民俗博物館名誉教授。専攻は日本近世史、地方史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • MUNEKAZ

    鉄砲、犬、鷹、馬、捨て子を通して、近世の「生類」を巡る認識を探究した論集。やはり生類憐みの令と関連した御犬様の章が印象に残る。犬食の習慣をはじめ、行き倒れの死体を漁る野犬、鷹狩りの餌として飼われる犬など、今の愛玩犬とは違う、様々な犬との関わりが紹介される。そしてそうした多様な生き物との向き合い方を、仁政として「上から」統制したのが生類憐みの令であり、単純に動物愛護の法と捉えては本質を見誤る。「専制君主」徳川綱吉の個性が強く発揮された事象と考えるべきである。

  • 孤独な読書人

    江戸時代の人間と動物との関わりがわかる。犬が食べられていたということがけっこう衝撃的だった。

  • feodor

    いわゆる「生類憐みの令」をめぐる綱吉の政治についての著作。江戸時代の銃普及率の話から始まり、農具(というか農地を守る道具)としての銃の効用から、現状追認せざるを得なかった状況と、動物保護という名目で幕府の鉄砲方に駆除を一括しようという意思に見られる「文治政治」の武力統制の意思がまず見せられる。鷹狩という権威的な仕組みに見える農民生活の統制と「狩猟」。そして「捨て子」と同列になる「捨て牛・馬」の禁止。単純な動物愛護という意味合いではない生類憐みの令の文脈が示されていたようにも感じる。

  • タナカ

    生類憐れみの令を知りたくて呼んだが、スッキリとは理解できなかった。当時、犬喰いや犬の捨子喰いがあったことは驚き。

  • ハヤブサの竜

    まとまりがない。すべてがハンパな。犬食を知りたくて読んでみたからかな

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