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戦艦大和の歴史社会学 軍事技術と日本の自画像

塚原真梨佳

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784788518704
ISBN 10 : 4788518708
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2025
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

敗戦の象徴である戦艦大和は、なぜ戦後日本の「民族の誇り」たりえたのか。戦艦が日本人のアイデンティティに結びつく理路と、戦後平和主義の下でさえ戦艦を称揚した人々の意識を解明する。戦艦と日本をめぐるテクノ・ナショナリズムの歴史社会学。

*民生技術をおもな対象としてきた日本のテクノ・ナショナリズム研究において、軍事技術という角度から、戦後日本のもう一つの姿を描く。

*人々が軍事技術開発を肯定するようになる論理を分析した本書は、今後の安全保障・軍備の問題を議論するうえで重要な知見を提供する。

【著者紹介】
塚原真梨佳 : 1992年沖縄県生まれ。立命館大学大学院社会学研究科応用社会学専攻博士課程修了。博士(社会学)。現在、立命館大学アジア・日本研究所専門研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • Toska

    テクノ・ナショナリズムという視点からの戦艦大和論。大和に用いられたテクノロジーを「科学技術立国」日本の礎と位置づけて誇る言説は古い起源を持つ(それこそ戦後すぐの段階から)が、語り手の世代交代や社会状況の変化につれて意外な屈折がある。これを写し鏡として、戦後日本人の自意識の有り様をたどるという試み。大変面白く、一気に読んでしまった。著者は92年生まれ、博論に手を加えたデビュー作が本書だとのことで、今後が注目される逸材。

  • 拡がる読書会@大阪

    軍事技術を通じて、日本人の国家像や国民意識がどのように形成され、戦後にどのように受容されていったかを追究したユニークかつ重要な歴史社会学の研究です。特に戦艦大和がいかに敗戦の象徴でありながら「民族の誇り」や「科学技術立国の礎」として再構成されたのかを分析しています。 https://note.com/sharebookworld/n/nf0f0e9ac505d

  • Go Extreme

    戦艦大和を軸に 近代日本の軍事技術 ナショナリズム 自画像の変遷 戦艦の象徴化:技術後発国日本における国産戦艦=「ナショナルなもの」 文明の象徴 民族の誇りへ 記憶の構築:戦艦三笠保存運動を通じ 戦争記憶継承 国民精神の象徴へ 戦後の大和再評価:敗戦後の否定的評価から一転 卓越した建造技術に着目 「戦争抜き」で評価 「科学技術立国の礎」として経済復興の象徴に 技術の連続性言説:戦前軍事技術 大和建造技術が戦後平和技術・造船業等に貢献 結論:日本のテクノ・ナショナリズム展開 軍事技術と国民感情の結びつき

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