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ISBN 10 : 4480094148
Content Description
「人間」とは、自由で平等な近代社会を作るための発明品だった。そして、それは理性的で主体性をもつ個人のはずだった。ところが、巨大化し機械化する都市の孤独のなかで、この人間たちは気づかされる。「理性と主体性のある「私」なんて嘘だったんだ!」このときから「人間」は「非人間的」な存在へと急速に劇的に変貌していった。「自由な個人」から「全体主義的な群衆」へ、「理性的な主体」から「無意識に操られる客体」へ。何がどのようにして起こったのか。その思想的背景を、キィワードごとに、壮大なスケールで描きだす「非人間」化の歴史。
目次 : 文庫版序文に代えて―3・11のクロニクル/ はじめに―「人間」という逆説/ 序章 アウシュヴィッツへの旅/ 第1章 全体―個から全体へ/ 第2章 無意味―アヴァンギャルドからファシズムへ/ 第3章 未開―岡本太郎「太陽の塔」の謎/ 第4章 無意識―理性から狂気へ/ 終章 幼年期の終わりを越えて/ アフタートーク メディア―現実とイメージの逆転
【著者紹介】
塚原史 : 1949年東京都生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業、京都大学大学院仏文科修士課程修了、パリ第三大学博士課程中退。現在、早稲田大学法学部教授。前衛芸術から全体主義をへて消費社会へといたる20世紀文化の展開に鋭い視線をむけている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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