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ピーク

Shunichi Douba

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784022515865
ISBN 10 : 4022515864
Format
Books
Publisher
Release Date
January/2019
Japan

Content Description

社会部遊軍記者の永尾賢治(40)は、新米記者1年目に「野球賭博」のスクープを放つものの、その後はパッとせず、最近では「一発屋」と卑下する日々が続く。また自分の記事により、入団わずか1年で永久追放された“幻のエース”が忘れられずにいた。あれから17年、永尾の目の前に、“幻のエース”がいる。彼は法廷で立ちすくみ、殺人罪の容疑で裁かれようとしていた。裁判を傍聴しながら不審な点に気づいた永尾は、独自に取材を開始する。徐々に明らかになる“幻のエース”が隠し続けた過去や動機。やがて永尾は、警察さえも見落としていた真実にたどり着くのだが…。

【著者紹介】
堂場瞬一 : 1963年、茨城県生まれ。青山学院大学国際政治経済学部卒業。2000年『8年』で第13回小説すばる新人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • starbro

    堂場 瞬一は、新作中心に読んでいる作家です。著者の真骨頂、ミステリ×スポーツ野球の闇、最近の著者の作品の中では、スマッシュ・ヒットでした。これだけ渡り鳥的な選手が多いと高校野球ブローカーは、存在しているんでしょうね。私のピークは会社に入社して当初の5年間です(笑)

  • いつでも母さん

    人生においてどこが、いつが『ピーク』だったろう・・そんなことちょっと考えた。これは野球選手だった男・竹藤と「野球賭博」でその男を永久追放させた記事を書いた記者・永尾の17年後の話から始まる物語。どちらも1年目が『ピーク』だったのかーいやいや、40才はまだまだ若い。人生のピークなど振り返るにはまだ早すぎるだろ。好きな野球の世界でのブローカーの存在とは厳しい話を持ってきましたね堂場さん。

  • あすなろ@no book, no life.

    過去の頂点に囚われた男が、姿を消す。これが2度目。最早自分の仕事は、もうそれほど長くは出来ない。再び何かにチャレンジしていくべきなのだろうか?平穏無事に暮らしていくべきか?これはラストの描写である。それをある野球選手に投影して過去と現在を追う自分。近い年齢の者としてある感慨に囚われるのだが、いやいやそこに己の心は没頭していないと叫ぶ自分もいた。ちょっと今迄とは違ったテイストの堂場氏作品だと思った。

  • ゆみねこ

    ルーキーイヤーに目覚ましい活躍をした竹藤と、その野球人生をペンの力で葬り去った新聞記者の永尾。17年の時を経て竹藤が殺人事件の容疑者として逮捕された。遊軍記者となった永尾が警察も見落としていた事件の真実を追う。野球というのは物語になる。

  • 旅するランナー

    17年前野球賭博でプロ野球界から追放された元エース竹藤が殺人事件を犯す。17年前野球賭博をスクープした後それほどの成果を出せない新聞記者永尾が、竹藤の転落の人生を取材し始める。17年前がふたりにとってピークだったのか。関係者をたどっていく展開の中で、高校野球ブローカーが出てくるのが興味深い。イチロー選手じゃないけど、野球のことを愛する人は多いんだろうけど、歪んだ愛し方はしないでほしいな。新聞記者+野球+殺人ということで、堂場先生の十八番ではあるが、ピークには届かないレベルの作品ですかね…

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