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ISBN 10 : 477103852X
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内 田 樹 氏推薦
既存の知的枠組みから鮮やかにステップバックする「撤退知」
いま喫緊の学的課題は,単一の「正解」を探し出すことではなく,「正解がもう出せなくなったスキーム」から決然と撤退することである.この事業には二つの資質が求められる.知力と勇気である.集められた書き手たちはみなその条件を満たしている.
我々はいま,巨大な生活習慣病を患っている.既存の社会システムを持続させる限り,地球温暖化も少子化も地方衰退もとどまるところをしらず,いつか破局的な事態が訪れはしないか? 大事なのは,既存システムの「持続可能性」ではない.そこからの「撤退」である.いまこそ「撤退」を「学ぶ」ことの意義と可能性が問われなければならない.
【著者紹介】
堀田新五郎 : 1965年、東京都生まれ。神戸大学大学院法学研究科博士後期課程単位取得後退学。専門は政治思想史。現在、奈良県立大学地域創造学部教授
林尚之 : 1977年、奈良県生まれ。大阪府立大学大学院人間社会学研究科博士後期課程修了、博士(人間科学)。専門は日本近現代史・憲法思想史。現在、大阪公立大学現代システム科学研究科特任准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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