オールドレンズの神のもとで 文春文庫

堀江敏幸

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167918446
ISBN 10 : 4167918447
フォーマット
出版社
発行年月
2022年03月
日本
追加情報
:
207p;16

内容詳細

わたしの一族の男たちの頭部には、代々、孔があいている。そしてその孔から一生に一度、激しい頭痛と共に様々な記憶がなだれ込む。脳内に映し出される、堤防の上を歩く男、逆光の中を走る三輪車、開かれなかったオリンピック―。1冊の写真集から着想を得た表題作ほか、物語が生まれる瞬間の光を閉じ込めたような18篇。

【著者紹介】
堀江敏幸 : 1964年、岐阜県生まれ。99年『おぱらばん』で三島由紀夫賞、2001年「熊の敷石」で芥川賞、03年「スタンス・ドット」で川端康成文学賞、04年同作収録の『雪沼とその周辺』で谷崎潤一郎賞、木山捷平文学賞、06年『河岸忘日抄』で読売文学賞小説賞、10年『正弦曲線』で同賞随筆・紀行賞、12年『なずな』で伊藤整文学賞、16年『その姿の消し方』で野間文芸賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • KAZOO さん

    久しぶりに堀江さんの文学作品で堪能しました。18編の短編が収められていますが一つ一つの作品が珠玉のような感じで印象に残ります。本当に読んでいて言葉をつむいでいるという感じがしてじっくりと読もうという気になります。表題作などは奇妙な感じやSF的な印象を与えるのですが本当にありそうな気がしてきます。至福の時間でした。

  • サンタマリア さん

    これといったテーマのない短編集だが不思議と統一感があった。穏やかな海に月明かり一つ、クラゲが浮かんでる。そんなイメージを持った。『果樹園』『コルソ・プラーチド』『柳生但馬守宗矩』『ハントヘン』『十一月の肖像』が特に良かった。あとがきも面白かったのでこの人のエッセイを読んでみたい。

  • tsu55 さん

    堀江敏幸の短編・掌編を集めたもの。 あとがきによると、すべて依頼にこたえて執筆したものだそうだ。中島みゆきのCDを聞いて心に残った曲のタイトルで書くとか、読み終えたら注文住宅を建てたくなる作品をとか、無茶ぶりに近い依頼に対して、作家がどのように想像力を展開していくのかが分かって楽しめた。

  • ちぇけら さん

    この短編集には生活の息遣いが刻まれている。いわゆる「主人公」が不在の物語のなかで、ドラマでは「通行人A」としてしか描かれないような人々の生活が眩しい。ドラマが倍速で見られ、ギターソロがスキップされる世界でこそ読まれるべき物語たち。「とるにたらないもの」は、こんなにも甘く愛おしいのだ。「結局のところ、大人はいつも、あいだにあるはずの大切なものを飛ばして、自分の関心事しか見ないのだ」。「コスパ」や「タイパ」は便利なのだが、それは天使であり悪魔だ。ぼくらは便利さという悪魔から、たくさんの色を損なわされている。

  • Ribes triste さん

    短編集でした。堀江さんの文体は柔らかく、日向の光のように暖かくて好きです。過去作の「めぐらし屋」も出てきたりと楽しませていただきました。数ページの短編がぎゅぎゅっと詰まっている構成は面白かったけれど、すぐに読み終わってしまい物足りない。本当はもっと長い作品が読みたいのです。

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