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ポップ・スピリチュアリティ メディア化された宗教性

堀江宗正

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784000613729
ISBN 10 : 4000613723
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2019
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

アカデミックな「スピリチュアリティ」は定着せず、霊を信じる「スピリチュアル・ブーム」が起こったが、バッシングを受けて衰退した。このような見方に本書は再考を迫る。それはグローバルに同時多発するスピリチュアリティの日本的な現象にすぎない。「前世療法」の体験談から探る現代の輪廻観。「パワースポット」でパワーが体験される仕組み。ライトノベル、アニメ、SNSなど「サブカル」を操っている「魔術師」たち…。「ブーム」を超えて東日本大震災の後も拡散と深化を続ける、その各メディアでの展開を緻密に読み解く。

目次 : 第1章 スピリチュアリティとは何か―概念とその定義/ 第2章 二〇〇〇年以後の日本におけるスピリチュアリティ言説/ 第3章 メディアのなかのスピリチュアル―江原啓之ブームとは何だったのか/ 第4章 メディアのなかのカリスマ―江原啓之とメディア環境/ 第5章 スピリチュアルとそのアンチ―江原番組の受容をめぐって/ 第6章 現代の輪廻転生観―輪廻する“私”の物語/ 第7章 パワースポット現象の歴史―ニューエイジ的スピリチュアリティから神道的スピリチュアリティへ/ 第8章 パワースポット体験の現象学―現世利益から心理利益へ/ 第9章 サブカルチャーの魔術師たち―宗教学的知識の消費と共有

【著者紹介】
堀江宗正 : 1969年生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科附属死生学・応用倫理センター准教授。死生学、スピリチュアリティ研究。2000年、東京大学大学院人文社会系研究科宗教学宗教史学博士課程満期退学。博士(文学)。聖心女子大学文学部准教授を経て現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • しゃが

    タイトルのポップは軽いではなく、「人びとのスピリチュアリティ」という意味らしい。少し前から従来の「スピリチュアリティ」から人びとは離れていき、江原さんたちの前世・守護霊・オーラの言葉が流布した「スピリチュアル・ブーム」が起こった。その後和製英語の「パワースポット」がブームとなり、パワーや癒しを体験できる「拠り所」が作られていった。従来の宗教性のある場所であっても、訪れる人びとには宗教観ではない。今の日本人のスピリチュアリティはサブカルから派生し、メディアやSNSの作られたものかもしれない危うさを感じた。

  • くさてる

    前世療法、パワースポット、スピリチュアルカウンセラー、サブカルを操る魔術師たち……と、とても興味深い内容なのだけど、個人的にどうにも読みにくくて分かりづらく、困りました。でも、あくまで学術的な論文を編んだものであって一般書ではないのだから、そこは当然かもしれません。興味がある分野なだけに、残念でした。

  • 今庄和恵@マチカドホケン室コネクトロン

    サブタイトルに「メディア化された宗教性」とありますが、宗教との関わり方についてまとめられたものと思います。宗教において好ましくない要素をすべてとっぱらい、信じる信じない、もない。ご利益があればそれのおかげ、と思うし、ご利益がなかったとしても否定するわけではない。究極の現世利益思想。マリネラ並みの常春状態を脳内に作り出すための仕組みかと。これ読んで、目をさます人がいっぱい出てきたら困る業者もいっぱいいるだろうなー。

  • mittsko

    現代日本のスピリチュアリティ研究の白眉。この界隈を「公的に語る」ための言説空間を生み出そうとする一書。流動性が高く外郭線も不明瞭な領域であり、研究の対象設定がむずかしい。堀江さんもそこを丁寧にやった上で、江原さん、前世療法と輪廻転生、パワスポ、魔術という四本柱で、対象をおさえこもうとする。 ※ 実話怪談のことがほぼ出てこない。《世俗と宗教のあいだ》にスピリチュアルからアプローチすると、こうなるんだろう。オカルトからの接近では確実に出てくるはず ※ 学生さんとの交流からこの研究が生まれたというのが、感慨深い

  • 人生ゴルディアス

    すごく面白かったんですが、最後のサブカル分野での分析が、20年来のオタクを自称する身としては、点の置き方はあってるけどそれをつないだ絵がおかしくない…?という印象。特に『とある魔術の禁書目録』が契機となってその後の作品の西洋魔術利用の先駆となった、とか寝言すぎる。で、知ってる分野の分析が見当はずれなので、だとすると他の分野も中の人たちから見たらおかしな分析になってるのでは疑惑がある。江原ファンとか、スピ関係の人たちとか。まあ、「客観性」なるものは言い換えればにわかなので、そのへんは仕方ないのかね。

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