Product Details
ISBN 10 : 434469385X
Content Description
「先生は私の人生を台無しにしました」――
がん患者からの一言が、医師の価値観を変えた
がん患者の一言が問いかける、医療の本質
外見ケアから始まる“その後”の支援とは
「先生、私のがんを治してくださりありがとうございました。でも、先生は私の人生を台無しにしました」――
乳がん治療を終えた患者のこの一言が、著者の医師としての価値観を根底から揺るがしました。命を救うことが最優先されるがん治療の現場では、脱毛や肌荒れ、体重の変化といった外見の変化は「仕方のないこと」とされ、見過ごされがちです。しかし、治療後の人生において外見の喪失は、患者の自信や尊厳、生きる力を深く蝕むことがあります。
本書では、著者がアピアランスケアの重要性に気づき、美容の知識を学び、病院内に専門チームを立ち上げ、さらに自身のクリニックを開業するまでの歩みを通して、外見ケアの実践と可能性を解説します。医学的・整容的・心理社会的支援を通じて、がん患者の「その後の人生」を支えるために????がん患者、医療従事者、美容関係者、そして社会全体に届けたい、必読の一冊です。
【著者紹介】
堀口和美 : 1971年生まれ。1998年熊本大学医学部卒業後、外科医として28年目になる。2014年にアピアランスケアに出合い、都立駒込病院ではアピアランスケアチームを設立し、患者の外見ケアに積極的に取り組む。アピアランスケアの啓発活動を院内で行い、その認知度を大幅に向上させ、ウィッグやネイルケアの研修、患者向けのイベントの開催、講演会の参加など精力的に活動。2018年に独立し、美容医療を学びながら、2020年にアピアランスケアに特化したアピアランスビューティクリニックを開業。診療活動をしつつ、アピアランスケアの輪を広げるべく、研究・学会発表・講演など幅広く活動している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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