BLの教科書

堀あきこ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784641174542
ISBN 10 : 4641174547
フォーマット
出版社
発行年月
2020年07月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
287p;22

内容詳細

BL(ボーイズラブ)の歴史や研究の方法論,社会との関わりなどをジェンダー視点を重視して整理したBL研究入門。少年愛の時代からBLが一般的になった現在への変遷や,様々な形態のBLについて分析。BLをテーマに卒論や修論を書こうと思っている人に最適。

[目次]
はじめに――なぜ,BLは重要な研究対象となっているのか(堀あきこ)
第1部 BLの歴史と概論
 第1章 少年愛・JUNE/やおい・BL――それぞれの呼称の成立と展開(藤本由香里)
 第2章 少年愛と耽美の誕生――1970年代の雑誌メディア(石田美紀)
 Column(1) 竹宮惠子×西炯子――『JUNE』「お絵描き教室」が果たした役割 (倉持佳代子)
 第3章 同人誌と雑誌創刊ブーム,そして「ボーイズラブ」ジャンルへ――1980年代〜90年代(西原麻里)
 第4章 BLの浸透と深化,拡大と多様化――2000年代〜10年代(堀あきこ・守如子)
 Column(2) BLと百合,近くて遠い2つの世界(田原康夫)
 第5章 BLはどのように議論されてきたのか――「BL論」学説史総論(守如子)
 Column(3) 海外におけるBL文化の広がりと海外の研究(ジェームズ・ウェルカー)
 付 論 BL小説ブックガイド(『BLの教科書』編)
第2部 さまざまなBLと研究方法
 第6章 やおい同人誌を研究する――物語とキャラクターの分析(石川優)
 第7章 「BL読み」という方法――BL短歌,クィア・リーディング,二次創作短歌(岩川ありさ)
 第8章 ポルノとBL――フェミニズムによるポルノ批判から(堀あきこ)
 Column(4) BLマンガとゲイコミック(田亀源五郎 聞き手:藤本由香里)
 第9章 やおいコミュニティにおける実践(東園子)
 第10章 男性アイドルとBL――BLのまなざしで男性集団の〈絆〉の描かれ方を読み解く(西原麻里)
 Column(5) 2.5次元舞台におけるBL的実践(須川亜紀子)
 第11章 BLゲームとアーカイブ(木川田朱美)
第3部 BLとコンフリクト
 第12章 社会問題化するBL――性表現と性の二重基準(堀あきこ)
 第13章 ゲイ男性はBLをどう読んできたか(前川直哉)
 Column(6) 生身の人間にファンタジーを押しつけないために(守如子)
 第14章 BLとナショナリズム(金孝眞)
おわりに――なぜ,「BLの教科書」なのか(守如子)

【著者紹介】
堀あきこ : 1968年生まれ。関西大学他非常勤講師、関西大学人権問題研究室非常勤研究員。大阪大学大学院人間科学研究科博士前期課程修了、修士(人間科学)。専門分野:ジェンダー、セクシュアリティ、視覚文化

守如子 : 1972年生まれ。関西大学社会学部教授。お茶の水女子大学大学院人間文化研究科博士課程修了、博士(社会科学)。専門分野:ジェンダーとセクシュアリティの社会学、メディア研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • なつ さん

    まさか有斐閣からBLに関する教科書が出るとは。このことを知った時はなんとも衝撃的でした。法律・人文研究書の最大手なだけあり、BLを学術的な視点から幅広く論じられています。BL誕生の背景から始まり、同人誌などの二次創作を製作する心理からジェンダーにまつわる社会的な問題、ゲイとの違いまで展開され、非常に読み応えがありました。手元に置きたいと心から思った一冊。

  • 崩紫サロメ さん

    BLをアカデミックに学ぶための入門書ですべての章に註と参考文献がついている。何故女性が男同士の恋愛を求めるのか、というところには当然フェミニズムとの強い関わりがあり、それが現実のLGBTとどのように関わっているのか、ゲイ差別ではないかという問題(前川直哉が担当している)、などがメインであるが、日本と韓国の男性アイドルの売り方の違いや、BLとナショナリズム、オリエンタリズムの問題など11人の著者によるだけに扱う幅が広い。

  • くさてる さん

    このジャンルに特に詳しいわけではないのですが(いや本当に)、だからこそ、まさに題名通りのバランスの良さと広さを興味深く読みました。もちろん、お好きな方からすれば様々な意見があるかもしれませんが、それこそがBLの持つ多様性の現れでもあるような気がするので、いろんな立場からの参考書や教科書が出てもいいと思います。私としては女性が描く性表現としてのBLの持つ意味がとても大事だと思っています。たいへん興味深く読みました。

  • 宇宙猫 さん

    挫折。BL研究の紹介本。多数を取り上げているので重複が多く2章で飽きてしまった。後はパラパラつまみ読みしたけど、いろいろ読むほど興味のない分野だったみたい。

  • しんすけ さん

    BL論叢といった体裁だ。文化庁は優良図書として認定しなければならない。 体裁が論叢であるため読むには、かなりの忍耐がいる。 だから、じっくり読んだのは下記の2点だけで、後は流し読みした。 ●BLの浸透と進化、拡大と多様化💘 ●ポルノとBL💘 そして感想は「ポルノとBL」だけに止める。 残念なことだが、BLというとポルノのイメージが付いて回る。 ぼくはポルノもエロも大好きだけど、こればっかりは勘弁してくれって気にもなる。 男にとってBLとは、女への愛と変わらないものだから。

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