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天安門ファイル 極秘記録から読み解く日本外交の「失敗」

城山英巳

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784120055492
ISBN 10 : 4120055493
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2022
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

1989年6月4日―。強権独裁「習近平中国」のルーツがここにある。建国以来最大の危機だった天安門事件を通じて「強国」となった中国。その背景には、中国共産党と裏で手を握る米国、実利優先の欧州、常に米中の「呪縛」から逃れられない日本の存在があった。ウクライナ戦争・台湾有事で中国はどう動くか。その答えは、33年前の極秘記録にある。日本はどうすべきか。歴史の教訓を読み解く。日中国交正常化50年の節目に一石を投じる渾身のドキュメント。

目次 : 序章 日中国交正常化五十年の「分水嶺」/ 第1章 北京戒厳令の極秘記録/ 第2章 「六四」は必然だった/ 第3章 外務省の「無策」/ 第4章 北京「内戦」下の日本人/ 第5章 日本にとって「望ましい中国像」/ 第6章 米中は裏でつながっていた/ 第7章 日本の「敵」は米欧

【著者紹介】
城山英巳 : 1969年生まれ。慶應義塾大学文学部卒業後、時事通信社に入社。中国総局(北京)特派員として中国での現地取材は10年に及ぶ。2020年に早稲田大学大学院社会科学研究科博士後期課程修了、博士(社会科学)。現在、北海道大学大学院メディア・コミュニケーション研究院教授。『中国共産党「天皇工作」秘録』(文春新書)でアジア・太平洋賞特別賞(2010年)、戦後日中外交史の調査報道などで、優れた国際報道に与えられるボーン・上田記念国際記者賞(2013年度)を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • まーくん

    天安門事件から既に33年。多くの出版物等により、事件の経緯については概ね明らかになってきた。本書は公開された外交記録と当時の関係者へのインタビューをもとに、この事件を北京大使館、外務省はどう分析・対応したか、米国の動きも併せながら追っていく。事件後、日本は厳しい制裁を課すことにより改革開放が頓挫し内向きになることを恐れ、人権を重視する西側諸国との間に溝ができたが、直後に開かれたサミットで中国通のブッシュ米大統領は日本の考えを支持した。間もなく円借款によるODAを再開し中国の改革開放をサポートしていく。⇒

  • ののまる

    人権より経済、アメリカに追随しつつ中国の顔色みて、自主性あるのかないのか。日本の政治と外交、今となんもかわっとらん気がするなあ。

  • miu_miu

    天安門事件前後の動きを30年後に公開された文書から拾い上げています。天安門事件の際の日本が選択した、中国の孤立から排外主義への回帰を回避するために、欧州を中心として叫ばれた人権批判、経済制裁を避ける方策は、結局、習近平の中国を産んだ。これが日本外交の失敗と指摘。日本外交の失敗は、実際には自国の経済利益拡大のために裏で動いたり言葉と行動の異なってもなんとも思わない欧米のようなしたたかさがないことにあると思います。日本は核武装・軍拡して他国を怖がらせるしかないのではないかと。

  • 金宗泰

    天安門事件前後そして当日、北京にいた外交官や駐在員様々な職種と位の日本人たちと奮闘と体験の記録。全日空の職員達の奮闘ぶりは涙出そうになる。そしてその奮闘をかっさらうかのような領事館の対応はしらける…。冷戦末期の東西諸国の関係性、そして第二次世界大戦の傷跡をまだまだ引きづりながら中国関係をどうにか好転させ、日本の望む方向に中国を進ませようとした方々の外交努力はすばらしい。それが正解だったとは限らないけれど。一字一句の捉えられ方を考え修辞法に神経を尖らせる外交っていうのは精神すりへるな…

  • 省事

    中国を専門するジャーナリスト畑の研究者が、外務省の公開した外交記録、関係者へのインタビューを駆使し天安門事件前夜の中国国内の状況、事件の勃発後、中国の孤立化による暴走を恐れ、関与の道を選んだ日本の対応の展開などを描いている。政府内部の議論や要人の発言など、記録が公になったからこそ明らかになる情報が多々含まれるだけでなく、記録上で盛られていた事実が証言で再検証されており、著者の手練を伺わせる。30年後の今見ると自らの先入観により情勢判断を誤ったといえる日本だが、その選択の難しさを端々で浮き彫りにしている。

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