“個”の誕生 キリスト教教理をつくった人びと 岩波現代文庫

坂口ふみ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784006004606
ISBN 10 : 4006004605
フォーマット
出版社
発行年月
2023年01月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
424p;15

内容詳細

イエスの隣人愛の教えは、彼の死後ギリシア・ローマの哲学言語によって体系化教義化されていく。その過程で生じた、神と人、普遍と個の関係をめぐる論争のなかから、個の個的存在性を指し示す概念を中心とする新たな存在論が現れた。個の「かけがえのなさ」「尊厳」へと連なる、この存在論が古代末期から中世初期に東地中海世界の激動のなかで形成された次第を、哲学・宗教・歴史を横断し伸びやかな筆致で描き出す。

目次 : 序章 カテゴリー/ 第1章 いくつかの日付/ 第2章 ヒュポスタシスとペルソナ/ 第3章 カルケドン公会議―ヨーロッパ思想の大いなる転換点/ 第4章 キリスト教的な存在概念の成熟/ 第5章 個の概念・個の思想

【著者紹介】
坂口ふみ : 1933年生まれ、1957年東京大学教養学部ドイツ科卒。同大学院人文科学研究科比較文学比較文化修士課程修了。Dr.phil.(M¨unchen)東京大学助教授、東北大学教授、清泉女子大学教授を歴任。東北大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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