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「決め方」の経済学 「みんなの意見のまとめ方」を科学する

坂井豊貴

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784478064870
ISBN 10 : 4478064873
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2016
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

選挙、投票、会議、マンション自治会、PTA…経済学が暴く多数決の致命的な欠陥。決選投票付き多数決、ボルダルール、コンドルセルール、是認投票…経済学的に正しい決め方を探る!

目次 : 第1部 決め方を変えると結果が変わる(民意は選挙結果からはわからない/ 「民主的な」決め方を考える―ボルダルール/ 一騎打ちで選択肢を競わせる―総当たり戦/ 決め方が変わると歴史が変わる)/ 第2部 三択以上の投票で優れている決め方は何か(決め方を精査する―ペア勝者とペア敗者/ ベストな配点を考える―スコアリングルール/ 「絶対評価」で決めるとどうなるか―是認投票)/ 第3部 二択投票で多数決を正しく使いこなす(多数決で正しい判断ができる確率―陪審定理/ 多数決と暴力は何が違うのか/ 国会は多数決を正しく使えているのか?/ 法廷の「決め方」を分析する)/ 第4部 多数の意見を尊重すべきでないとき(費用分担をフェアに決める/ 「決闘への満場一致」は尊重すべきか/ 個人の自由と満場一致はときに対立する)

【著者紹介】
坂井豊貴 : 1975年生まれ。慶應義塾大学経済学部教授。ロチェスター大学Ph.D.(Economics)。横浜市立大学、横浜国立大学、慶應義塾大学の准教授を経て、2014年より現職。人々の意思をよりよく反映させる選挙方式、物を高く売るオークション方式、人と組織を上手く結ぶマッチング方式といった制度設計の研究で、多くの国際業績をあげる。著書には『多数決を疑う』(岩波新書、新書大賞2016 4位)などがある。2015年義塾賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • おさむ

    目から鱗の良書でした。英国のEU離脱を決めた国民投票やトランプ新大統領を産んだ先の米大統領選、大阪都構想が否決された住民投票‥。最近は色々な現場で予想外の結論が出ています。「決め方」次第で歴史は変わる!多数決だからこそ、リンカーンは大統領になれたなど、トリビアデータも満載。多数決は正しいという誤解をとき、ボルダルールなどをうまく活用していくことがより良い民主主義につながるような気がします。

  • みねたか@

    決め方により結果は異なる。改めて論理的に示されると、その結果の違いに慄然とする。決選投票方式、ボルダールール、マジョリティジャッジメント、総当たり方式、陪審定理など。誰もが納得する結果を得るという課題に応えるべく考案された様々な方法。世の中にはこれだけ知恵があり、情報化も進んでいるのに、旧態依然とした現在の選挙制度に愕然。著者も言うように、単純なイエス・ノーではない人々の細やかな意見を把握し共有する試みを、まずは世論調査から始めることはできないだろうか。

  • sayan

    ロバート・ライシュの「資本主義の救済(2017)」では、経済に道徳も不道徳もなく、ルールを恣意的に運用し、例外的に作るならば不道徳に、ルールに則って皆が経済に乗っかることができるならば道徳的になる、という主張にキレがある。一方で、政策決定に至るプロセスを取り上げる。経済格差に直面するマジョリティの憤りに触れ「有権者は政策決定力をもつのか?」という問いをたて「0程度にしかない」と語る。本書で「広く支持されるが選ばれる」と「ブラダルール」に興味を持ったが結果どれだけ意味があるのか・・・と思わざるを得なかった。

  • yutaro sata

    多数決っていうのは上手く人々の思いを掬い取っていないのではないかという疑問からこの本を手に取ってみました。ボルダルールなど様々な別の決め方の可能性が提示されていて面白いです。

  • りょう

    特に考えもなく多数決でモノゴトを決めてきたけど、本書で言うように決め方が違えば結論も変わってくるというのは面白い。ボルタルールて社会の授業で習った気がするけど、ここまで深くやらなかったなぁ。決め方次第で結論もコントロールできるので、これからは決め方を決めることに敏感になれそう。オススメ本です。

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