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紫ノ宮沙霧のビブリオセラピー 夢音堂書店と秘密の本棚 新潮文庫nex

坂上秋成

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784101802190
ISBN 10 : 410180219X
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2021
Japan

Content Description

洋館めいた店内に入ると、そこには壁一面の本と、書店には不釣り合いなドレスに身を包む美貌の女性―夢音堂書店の店主、紫ノ宮沙霧がいた。日常の繰り返しに飽き飽きしていた少年、書けない少説家、大好きな先輩との恋に夢中の、一見幸せそうな少女。彼らが抱えた切実な痛みと店主が差し出す本が出会うとき、圧倒的感動に包まれる、新感覚読書療法(ビブリオセラピー)小説。

【著者紹介】
坂上秋成 : 1984(昭和59)年、東京生れ。早稲田大学法学部卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • よっち

    山の上にある夢音堂書店。不釣り合いなドレスに身を包む美貌の店主・紫ノ宮沙霧が、抱えた切実な痛みを抱えて訪れる人たちに本を差し出して魔法を掛けてゆくビブリオセラピー物語。充実しているはずの日常になぜか飽き飽きしていた高校生、プロット止まりでなかなか書けない小説家、大好きな先輩との恋に夢中の幸せそうな少女。訪れる人たちの話の中で秘めた苦悩を見抜いて、渡した本で夢を見せる魔法で乗り越える手助けをする真摯な沙霧の姿勢、真実が明らかになってガラリと構図が変わる展開は良かったですね。しかし沙霧さんは一体何者なのか…。

  • UK

    巨大な洋館の本屋の主人は妖艶な美女。本の魔力?で訪れる客の悩みを癒やしていく。いかにもシリーズ化しやすそう。3編を収めるが、全く異なる設定でどれも琴線に触れるエピソード。楽しい読書だったのだけど。でもうーん何か連続で読みたいっていう感じでもないんだな。沙霧さんが完璧すぎる?いや、それなりに会話は人間臭いんだけど、まだ愛着を感じるに至らないというか。むしろ、3編それぞれの主人公には結構味があって感情移入できるんだけどね。そういえば「モノクロ」の二人も良かったし。この著者さん、ちょっと気にしておこう。

  • りょうすけ

    こういう「本の本」で小説家の名前が出てくるのは必須事項で、テンション上がる(読書好きあるある)。ほぼ小説しか読んでこなかったけど今回、詩に初めて触れた。世界が広がった。

  • いちりんご

    めっちゃ好みの作品でした!! 夢音堂の店主沙霧さんはその人に合わせた本を選び、本心を引き出していく。登場人物みんなが本が好きで、読んでいてワクワクしたし、悩みを抱える客をあたたかく受け止める沙霧さんは素敵。沙霧さんが登場人物たちにオススメした本たちが実在しないのはちょっと残念だけど…本が、読書が好きで良かったって思える作品でした!本が好きでファンタジー要素あっても大丈夫!って人はぜひぜ読んで欲しい! 続きも出てくれたら嬉しいのになぁ〜

  • onasu

    人は心身の平穏を保つために、偽りの思い(殻)をこれでよしとしがちだが、それでも心が悲鳴を上げていることも。そんな時に一冊の本が…。  それを手渡してくれるのは、丘陵の森の中、古い大きな洋館に古今東西のおびただしい数の本を並べる「夢音堂書店」の店主・紫丿宮沙霧。その美貌且つ本の知識の豊富な店主は、客をお茶に誘い、話しを聞いていき、時に帰りがけに一冊の本を棚から取り出して、読んだ後の夢見の注意をしてくれる。  ただの本屋(沙霧も)じゃないとの奇抜さと、客の悩みは現実的且つ切実というミスマッチが好印象でした。

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