死海写本 「最古の聖書」を読む 講談社学術文庫

土岐健治

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784062923217
ISBN 10 : 4062923211
フォーマット
出版社
発行年月
2015年09月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
272p;15

内容詳細

さまざまな解釈を生み、世界を騒がせてきた死海写本。しかし本当のところ、この「最古の聖書」には何が書かれているのだろうか。本書では、クムラン宗団の思想と歴史的背景を明かし、外典・偽典を含めた旧約・新約聖書と関連づけながら、死海写本の内容を精緻に読み解いていく。膨大な資料に基づく研究成果をコンパクトにまとめた、最良の解説書。

目次 : 第1章 写本発見と公刊への数奇な道/ 第2章 死海写本の背景―ヘレニズム・ローマ時代のユダヤ史/ 第3章 写本には何が書かれているか/ 第4章 クムラン宗団の思想/ 第5章 考古学から見たクムラン遺跡/ 第6章 死海写本と旧約聖書の関係/ 第7章 死海写本と新約聖書の関係/ 補遺 エッセネ派に関する古代資料

【著者紹介】
土岐健治 : 1945年名古屋市生まれ。一橋大学名誉教授。西洋古典学、聖書学。東京神学大学卒業、東京大学大学院西洋古典学博士課程修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • パトラッシュ さん

    死海写本が政治に翻弄されてきた歴史を明らかにする。第一次中東戦争直前の死海近辺でユダヤ、キリスト、イスラム教で重要教典である旧約聖書最古の写本が発見され、現地調査は戦争で中断されたため、所有権や内容解釈には政治が否応なく影を落とした。しかも研究グループが自分たちで独占しようと公刊を渋ったため、内容について臆測を生むなど人間の都合に振り回されてきた。実際はユダヤ教の一派による宗教と社会事情を記した文書であり、当時の宗教思想で営まれた人間生活の情景が見えてくる。ゼーレも人類補完委員会も出てこないのは残念だが。

  • 優希 さん

    死海写本については名前は知っていますが、内容は未知なので興味がありました。歴史背景、内容、聖書との関係などが詳細に述べられていて、興味深かったです。コンパクトにまとめているのでわかりやすかったですし。聖書との相互性も理解でき、より良き学びとなりました。

  • へくとぱすかる さん

    旧約聖書の時代の史実を知ることに興味がわいてきたので、死海写本についての最新の情報を知りたいと思った。何かと話題になる原因は、キリスト教の起源との関係だが、どこにも言及されていないらしい。クムラン宗団関係の文書を中心に紹介されていて、旧約聖書との関係論は少なめ。正確さを期すために、引用元を一つずつに添えている書き方なので、早読みは難しかった。再読が必要か。

  • 壱萬弐仟縁 さん

    2003年初出。共同体の規則:IOS はクムラン宗団に集う人々の守り行うべき規則を記したもの。M・バロウズはこれを宗規要覧と名付けた(84頁)。この規則の神学の特徴の一つは、一神教と宇宙論的な二元論の併存(88頁)。太陽の昇る時と沈む時に神を賛美すべきことが命じられている(89頁)。消滅すべきは、罪と悪と無秩序に満ちた現世。罪過の共同性を深刻に感じ取り、知的誠実を貫こうとするとき、死後の世界、あるいはこの世を超えた世界へと、賢者は思いを馳せる(137頁)。

  • tow さん

    こういう本、ジャンル?大好きなの。

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