新海誠 国民的アニメ作家の誕生 集英社新書

土居伸彰

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784087212372
ISBN 10 : 4087212378
フォーマット
出版社
発行年月
2022年10月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
230p;18

内容詳細

【「個人作家」としての新海誠の特異性が明らかに】
『君の名は。』と『天気の子』が大ヒットを記録し、日本を代表するクリエイターになった新海誠。
11月11日には最新作『すずめの戸締まり』が公開予定であり、大きなヒットが期待されている。
しかし新海は宮崎駿や庵野秀明とは異なり、大きなスタジオに所属したことがない異端児であった。
その彼がなぜ、「国民的作家」になり得たのか。
評論家であり海外アニメーション作品の紹介者として活躍する著者が、新海誠作品の魅力を世界のアニメーションの歴史や潮流と照らし合わせながら分析。
新海作品のみならず、あらゆるアニメーションの見方が変わる1冊。

【目次】

序 章 新海誠を振り返る   
第一章 巨大な個人制作の時代   
第二章 モーションからエモーションへ――美しすぎる世界を前に、私たちは燃料になる
第三章 国民的ヒット作『君の名は。』 ―器としての人間
第四章 『天気の子』 国民的作家の完成―「勘違い」の物語


【主な内容】
■新海誠が目指す「絆創膏」としてのアニメ
■100年に渡る「個人作家」の歴史から見る新海誠
■国民的作家になる予兆は新海誠が手掛けた「Z会のCM」にあった
■観客の感情移入を生む新海作品の「棒線画性」とインタラクティブ性
■新海作品の「現実の肯定」と21世紀のアニメーションの文脈
■ディズニーと真逆の方法で「感動」を生み出す
■エイゼンシュテイン・ディズニー・新海誠
■新海誠はあえて人間を描かない
■人間よりも背景が生きている
■人間を動物として捉える
■「文芸作家」としての新海誠
■新海作品とオカルト
■20世紀のアニメーションの常識を覆した『彼女と彼女の猫』
■現代の寓話としての『ほしのこえ』
■『秒速5センチメートル』の「人間不在」と「過剰なまでの一体化」
■『言の葉の庭』の「キャラっぽさ」の不在
■『君の名は。』に見る新海作品の人間観
■『天気の子』のポピュリズム性

【著者略歴】
土居伸彰(どい のぶあき)
アニメーション研究・評論家、株式会社ニューディアー代表、ひろしまアニメーションシーズン プロデューサー。
1981年東京生まれ。
非商業・インディペンデント作家の研究を行うかたわら、作品の配給・製作、上映イベントなどを通じて、世界のアニメーション作品を紹介する活動に関わる。
著書に『個人的なハーモニー ノルシュテインと現代アニメーション論』『21世紀のアニメーションがわかる本』(フィルムアート社)、『私たちにはわかってる。アニメーションが世界で最も重要だって』(青土社)。

【著者紹介】
土居伸彰 : 1981年東京生まれ。アニメーション研究・評論家、株式会社ニューディアー代表、ひろしまアニメーションシーズンプロデューサー。非商業・インディペンデント作家の研究を行うかたわら、作品の配給・制作、上映イベントなどを通じて、世界のアニメーション作品を紹介する活動に関わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • パトラッシュ さん

    宮崎駿、庵野秀明に続き国民的アニメ作家となった新海誠だが、諸先輩と比べ作風は大きく異なる。新海作品の主人公は組織に属さず個人で動き、敵対組織どころか警察や自衛隊も歴史的背景も出てこない。少ない登場人物が地球の危機を救うため奔走し、死傷者もなく物語が終わる。なぜこれほど違うのか訝しかったが、スタジオに所属せずアニメーター経験もないままパソコンによる個人制作から始めた異端児ならば当然か。人や組織の代わりに時間と空間の歪んだ世界を美しく描き、社会問題より心を癒すドラマに集中する姿勢が支持されたならば理解できる。

  • akihiko810/アカウント移行中 さん

    個人制作アニメ作家から出発した新海誠の作品論。印象度B+  著者はインディペンデント系アニメのプロデューサーで、本書の副題は「古今の個人制作アニメの歴史と、新海誠作品」が正確なように思えた。著者の分野である「古今東西の個人制作アニメ」を語りつつ、個人アニメ作家から出発した、新海誠初期作品と、「君の名は。」以降の「メジャー作家」としての新海作品を論じた本。 「君の名は。」以降(正確にはZ会のCMから)キャラクターデザインを田中将賀が務めたことで、いわゆる「アニメーションキャラクター」を獲得したことで、

  • おおかみ さん

    初期から監督をフォローし続け、早い段階で強くリスペクトするようになった一人として、すでに一冊の評論が書かれるまでに大きな存在になったと思うと感慨深い。なぜこうも惹かれるのか、解るようで解らなかった理由が言語化された。アニメーションはどのように世界を描いてきたか、作家はどのような試みをしてきたか。その歴史の中で新海誠はどう位置付けられるのか、その個性はどう変化してきたか。本書が上梓されたのは昨年10月で、『すずめの戸締まり』の評価は持ち越し。次回作の頃にはさらに様々な切り口で語られるようになるのだろうか。

  • kenitirokikuti さん

    『すずめの戸締まり』を読んで見たあとで、本書も軽く再読。著者はインディペンデント系アニメのプロデューサー…という具合。『君の名は。』が突然変異的に興収100億円超えしたので忘れがちだが、新海誠はふつうのアニメ監督と違ってアニメ制作会社出身ではないことを思い出した。狭義でのいわゆるアニメの流行りに対して、過敏なところがない。なんというか、新海氏、明らかにフェチ持ちだが、それがアニメ絵のスタイルの上に乗ってない(自分だったら、ジブリ絵のテイストや芸能人キャスティングに党派的感情が起こるだろう…

  • ざっく さん

    制作に多くの人が関われば関わるほど、良くも悪くも個性のない丸い作品ができてしまう中で、個人主義的な面の大きいと本書で考察される新海誠の映画の作り方によって、尖った部分が日本人に刺さって大ヒットを生んだのだろう。もともとは、同じ趣味嗜好を持った人間にしか伝わらないタイプの映画を作成していた新海誠は、東映とうまくコラボして、個性を残しつつ人間であれば誰もが共感するような作品を作った。最初はニッチな層を攻めて、それから多くの人をターゲットにしていくという事業の拡大の仕方が良いのだろうか。

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