2005年スリーシェルズから発売された團伊玖磨の吹奏楽作品集はあまり知られてないこの分野を紹介した画期的な一枚でしたが、これは第2弾にあたるCDです。 ほとんどが世界初録音というのも驚きです。 収録曲はほとんど行進曲ですが、純粋な吹奏楽曲もあり特に幻の秘曲『オリンピック序曲』の収録は嬉しい所です。 演奏は福田滋指揮、リベラ・ウィンド・シンフォニーとこのメーカーの看板コンビ。 技術的に不安を感じる所はあるが作品を知るならまずは問題ないだろうと言うレベル。 録音は2004〜2007年と開いており、録音スタッフも複数の人物がおり、エンジニアによって、同じ演奏家でもこうも違うのかと言う事が実感できます。

團伊玖磨の祝典行進曲と新祝典行進曲を収録したCD。 タイトルにもなっている、新祝典行進曲のほうはごく普通の演奏でちょっと棒読みのような所もあり、それよりも祝典行進曲のほうが元気があって、こっちのほうが良い。 作曲者、團伊玖磨による自作自演というのも嬉しいが、2曲で15分という収録時間のわりに、価格はフルプライスというのは間違いなく高い。 録音は普通。

演奏は残念ながら一級品と言いがたいが(特に何度も録音されている祝典行進曲は！)作品を知る分にはなんら問題ないレベルだと思う。それよりもなんといっても今回収録された曲の半分が初録音と言うのは驚きだ。作曲経緯は違う物のどの曲も明るく品のある作品でなぜ今まで演奏されていないのかが不思議なぐらいだ。録音はなかなか優秀。

團氏の交響曲第一番と二番が収録されています。 二曲とも初めて聴いた曲ですが、とても聴きやすい曲でおすすめです！ ですが、リマスターはされていないようで所々音質が悪くなる事が不満・・・

混声合唱曲の名曲「筑後川」を地元合唱団と福永陽一郎／日本アカデミー合唱団で聴き比べられる。実演を含めて、いくつかの演奏を聴いたことがあるが、やはり−録音は古くなったが−福永の演奏に惹かれる。あまり感情移入をせず、“作品”そのものを虚心坦懐に見つめた演奏である。作曲者自身のロマンティックな−やや芝居がかった−演奏も印象に残っているが、聴く度に味を出す福永を最高の名演と評したい。ただし、録音は良くない。

晩年の巨匠の極めた一つの世界がここにあります。オペラや歌曲に代表される作品群とは違った意味での傑作だと思います。