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アメリカ 分断の淵をゆく 悩める超大国 めげないアメリカ人

國枝すみれ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784620327440
ISBN 10 : 4620327441
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2022
Japan

Content Description

スラム、国境、最果ての島、KKKの巣窟―。50州を訪ねて出会った「不条理」と闘う人々。ボーン・上田記念国際記者賞受賞ジャーナスリトの“忘れられない10の物語”。

目次 : 第1章 心の「故郷」を蝕む悪魔の薬―ウエストバージニア州チャールストン/ 第2章 KKKに会いに秘密の森へ―ケンタッキー州ドーソンスプリングス・ペンシルベニア州ポッター郡/ 第3章 最期の決断―オレゴン州セーラム/ 第4章 温暖化で沈む島の小さな暮らし―アラスカ州シシュマレフ島/ 第5章 BLM発祥の「世界最凶」の街―カリフォルニア州オークランド・フロリダ州パークランド/ 第6章 反骨の記者の「リメンバー・パールハーバー」―マサチューセッツ州グロスター・テネシー州オークリッジ/ 第7章 可視化された100万の性犯罪者たち―カリフォルニア州アタスカデロ、サンノゼ/ 第8章 死の灰にまみれたアメリカ人―カリフォルニア州サンディエゴ・ワシントン州ハンフォード、リッチランド/ 第9章 寛容と排外主義のボーダーで―テキサス州マッカレン、リオブラボー、リオグランデシティ/ 第10章 分断、その深き淵より―オハイオ州アシュランド

【著者紹介】
國枝すみれ : 1967年、東京生まれ。湘南で育つ。慶應義塾大学、ミシガン大学大学院で学ぶ。1991年、毎日新聞に入社。英字新聞毎日デイリーニューズ編集部、ロサンゼルス、メキシコ、ニューヨークで特派員。05年、長崎への原爆投下後に現地入りした米国人記者が書いたルポを60年ぶりに発見して報道し、ボーン・上田記念国際記者賞を受賞。引っ越し18回(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • trazom

    薬物依存/KKK/尊厳死/先住民/治安/原爆/性犯罪/核実験/移民/トランプ神話など、アメリカ社会の闇を探る渾身のルポである。危険を顧みず、著者は単身で現地を訪れ、当事者双方の意見を聞く。分断を、個人の憎悪や怒りに矮小化するのではなく、社会の問題として捉える:「露骨な差部発言には吐き気がするが、なぜか憎めない。可哀そうだと思う。なぜこんなに憎しみが結晶化するまでほっておかれたのか。むしろ罪深いのは「差別なんて存在しない」と涼しい顔をしている人たちではないか」。著者の行動力と使命感に、心から拍手を送りたい。

  • パトラッシュ

    光が強い場所ほど影も濃い。世界一の超大国アメリカも同様だ。薬物中毒と放射能汚染、BLMに人種差別、尊厳死や性犯罪者、不法移民排斥など危険で重いテーマばかりだが、アメリカ人は問題に正面から対処しようとする。NYやハリウッドとは無縁の地方に生きる人びとは日本人のように本心を隠したり他者に忖度せず、自分の信じるところをさらけ出して生きたいように生きている。それは美点かもしれないが妥協を難しくするため、ついには考えの異なる人を見限った。「和を以て貴しと為し」とは正反対の土地で生きねばならない人に同情してしまった。

  • アキ

    人口妊娠中絶、BLMとアメリカを分断する議論が激しさを増している。トランプは、移民をアメリカ人の敵とみなす見方を促進させた。著者はあえてリベラルな都市部ではなく、共和党地盤の赤いアメリカにフリーで飛び込み、リアルな発言を伝えている。ケンタッキー州のKKKには黒人や不法移民へのフラストレーションと大義があり、ペンシルバニア州ポッター郡のネオナチではカギ十字の籏を掲げる。オレゴン州では安楽死法にを取材した。BLMを発信したオークランドは、トランプが世界で最も危険な場所と言った。どこもタフで闇が深い場所ばかり。

  • たまきら

    父が毎日新聞の記者だったため、基本毎日しか読まず50歳まで来ました。中でも最も楽しみにしてきたのは、科学部門の元村 有希子さんと、アメリカ専門と言っても過言ではない國枝すみれさんの記事です。読み友さんの感想のおかげで國枝さんがアメリカ本を書いたと知り、急いで取り寄せました。素晴らしい行動力が生む迫真の現場ルポ、弱者に寄り添う姿勢から立ち上る「アメリカ人」像…。10章すべて読みごたえがありますが、麻薬常習者や性犯罪者、差別主義者の懐に飛び込んだ取材は圧巻。今後の日本に通じるものがある内容だと感じました。

  • おかむら

    毎日新聞の記者によるアメリカの辺境ルポ。楽しいアメリカ映画やドラマの世界からは見えてこない田舎町のリアル。著者の取材はエネルギッシュ。町山智浩の書くアメリカの方が好みではあるけど真っ直ぐ直球なこの感じも悪くないわ。1章ごとのテーマが興味深すぎて量が足りない。もっと深掘りしてほしい。オピオイド依存の町とか国境警備隊に怯える町とか。ラスト2章は著者のトランプ嫌いが鮮明でここまで言い切るのが潔いわ!

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