哲学の先生と人生の話をしよう 朝日文庫

國分功一郎

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784022620088
ISBN 10 : 4022620080
フォーマット
出版社
発行年月
2020年04月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
272p;15

内容詳細

自分に嘘をつくってどういうこと?悪人のレッテルを貼られて困っている。先が見えず不安、自信を持つにはどうしたらいいの?ささやかな悩みから深刻かつ重大な問題まで「哲学は人生論である」が持論の気鋭の哲学者が、34の相談に全身全霊で答える。

目次 : 第1部 愛、欲望、そして心の穴―失業の救済は知らないが個人の救済は勉強だ!(バブル世代の父親がドバイから仕送りを送ってこなくて困窮しています/ 子持ちの彼女への愛は本物でしょうか?/ 勉強より、リア充のようなコミュ力を磨いた方がいいのでしょうか? ほか)/ 第2部 プライドと蔑みと結婚と―ダダダダッ、ダッダダ(哲学の勉強をするには、どこの大学に行くのがいいのでしょうか?/ 付き合っていた頃から、何かと夫に主導権を握られています/ 彼女のために、高級ソープ通いをやめるべきでしょうか? ほか)/ 第3部 仕事も情熱も相談も―反革命の思想こそがやさしさを…(理想や情熱を持って働きたいというのは贅沢なのでしょうか?/ 問題のある先輩に、どのように対処すれば良いでしょうか?/ 色々な情熱が薄れ、気力が萎えて困っています ほか)

【著者紹介】
国分功一郎 : 1974年千葉県生まれ。哲学者、東京大学総合文化研究科・教養学部准教授。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。博士(学術)。専門は哲学・現代思想。著書に、『スピノザの方法』、『暇と退屈の倫理学』(第2回紀伊國屋じんぶん大賞)、『中動態の世界』(第16回小林秀雄賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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人生における深刻な問題を抱えている人から...

投稿日:2021/03/04 (木)

人生における深刻な問題を抱えている人からの相談ばかりでなく、いわゆる自意識過剰で「こじらせている」ような人の実存的な悩みに対しても真摯に答えているのがいい。紹介する書籍が1冊なのもシンプルでいい。なかでもぐっときたのは、「気持ち悪い男が気持ち悪い理由は自分が気持ち悪いということに気づいていないから」、という一節だった。

ポアンカレ さん | 東京都 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • shikashika555 さん

    哲学者 國分功一郎さんによるメルマガでのお悩み相談を纏めたもの。 その回答の直截さに驚く。穏やかで大人しい人という思い込みがかなりのスピードと力でひっくり返された😆 悩み相談に答える人というのは 相談文内容から その後ろにある悩みの全体像や書き手の性格や境遇、そして書かれていないことにも思いを致して 自分の全人格をもって答える。 その中でも國分功一郎氏の 攻撃的とも思える「書かれていないこと」に対するツッコミの的確さ、非情とも見える程の「相談者自身の小狡さ」に対する考察は驚くほどのものだった。 超お勧め

  • 情報の削除希望 さん

    哲学者國分先生が悩みを抱える34人の相談を読む、相談者の文章分析から隠された大切なことを探りだし哲学の知見を応用してのアドバイス。Q&A形式で構成された事例から己の悩みを見直し考えてみる。人は本当に大切なことを云わないのであり、それを探り当てなければ本当の解決は出来ない。。🤔

  • しょうじ@創作「熾火」執筆中。 さん

    【1回め】34件の「悩み」と、それへの答えとをまとめたもの。そのほとんどが「対人関係」の悩みであった。時には質問者、時には回答者に思い入れながらの読了だった。悩みはない方が、つまりスムーズに生きていける方がいいようにも思うだろうが、そういった悩み(と、その回答ないし考察)こそが、「成長」へとつながるのではないか。ちなみに、この本はAmazonで買ったものだが、実店舗で中を確認してからだと、入手していなかったかもしれない。

  • venturingbeyond さん

    凡百の人生相談との相違点は、相談者の依頼文を哲学者としてテクスト・クリティークを行ったうえで回答を行っている点にある。 「自分が相談相手の文面を、まるで哲学者が書き残した文章のように一つのテクストとして読解してきたことに気がついた。」「人生相談においてはとりわけ、言われていないことこそが重要である。人は本当に大切なことを言わないのであり、それを探り当てなければならない。」とあとがきに著者が記している通り、自覚的にこの手法を用いて回答している点が本書の肝であろう。

  • ひろ さん

    哲学者が一般の方からの人生相談に答える。34の相談に対して哲学書を引用しつつ、非常にわかりやすい内容だった。大昔から人の悩みは大きく変わらないのだと実感する。文面から相談者の境遇や心理状態などを推し測って、論理的に鋭く指摘し、行動を促す。哲学は人生論。相談を終えて、あとがきに置かれたこの言葉が心に残る。また、この本の主題からは外れるが、運がいい人への考察はこれまで触れたことのない視点ながら、すとんと腑に落ちた。別の著書も読んでみたいし、引用されている哲学書も興味が続けば手にとってみたいと思った。

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