Books

中動態の世界 意志と責任の考古学 シリーズケアをひらく

國分功一郎

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784260031578
ISBN 10 : 4260031570
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2017
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • 榊原 香織

    受動態でも能動態でもしっくりこない。そんな時は中動態。古代ギリシャ語やサンスクリットに存在する第3の態。 ハンナ・アーレントあちこち登場。 難しいけど興味深かった。バリバリ哲学なのになぜか、看護・ケアのシリーズから出てる。

  • 抹茶モナカ

    能動と受動の対立以前の能動と中動という2つの態。言語学の歴史から中動態に迫り、生き方の問題にまで持ち上げる哲学書。人間の行動というものは、完全な能動も、完全な受動もなく、思推する事でどれだけ受動から能動の範囲を拡げるか、という点についてが心に響いた。人間存在は社会からの強制を受け、完全な自由な行動は出来ない、というのも、当たり前なんだけど、ハッとした。学生時代に哲学を学ぶチャンスがあったのだけれど、あまりの難しさに学ぶ事を諦めた事を悔やんだ。「読めよ、さらば救われん。」なんだなぁ。

  • sayan

    冒頭、依存症の自助グループへの関与から中動態の検討が始まる。その概念をうまく咀嚼できたとは思えない。ある評論家は中動態の特徴は中心が二つある楕円形といい花田清輝に引き付けるがしっくりこない。また自分の行為が自分の状況に還元されるものが中動態という説もあるが自己責任と何が違うのか?現代社会の行き詰まり感は、意志と責任を問われる言語、能動/受動の対立しかないと教えられる文法の問題(限界)という説明は興味深い。意思や責任の概念の新しい捉え方の補助線として個人的に中動態というアイディアは非常に新鮮な視座と感じた。

  • ネギっ子gen

    著者は哲学者で、アリストテレスやアレントとかスピノザの名が登場してくるが、「ケアをひらく」のシリーズ物の一冊ということで、ケア論に新たな地平を切り開く本に。副題が「意志と責任の考古学」とあるように、「意志と責任」を巡って話は進行。そして、<行為を論ずるにあたって、言語、特に文法に注目するというのは、突飛な思いつきでも特殊な試みでもない>として、著者は態に注目。<かつて、能動態でも受動態でもないもう一つの態、中動態が存在した/では、中動態とは何なのか?どのようなものなのか?>を問う旅は、こうして始まった。⇒

  • おたま

    現在の文法の中にある「能動態」と「受動態」という区分。しかし、現実には能動なのか受動なのか判然としないことも多い。例えば「カツアゲ」されてお金を渡す行為は能動なのか受動なのか?そんな身近な例も挙げながら、古代ギリシアやラテン語の文法にまで遡って、現在の能動・受動の枠に捉われない「中動態」というものを発掘していく。そこからさらに、現在私たちが使っている主体、意志、責任、選択等の概念を洗いなおしていく。中動態を導入することによって、人間の主体・意識というものの本来的な基層が明らかになってくる。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

Recommend Items

この商品が登録されてる公開中の欲しい物リスト