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バブルの後始末 銀行破綻と預金保護 ちくま新書

和田哲郎

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784480076595
ISBN 10 : 448007659X
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2024
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

いまも続く「失われた30年」の直接的な原因とされるバブル経済の崩壊。当時、金融業界では何が起こり、関係者は何を見誤ったのだろうか。段階的に導入された一時国有化、新銀行設立、資本注入、不良債権の分離などの「破綻処理スキーム」は、何を目指したものだったのか。激動の現場で実務に当たった著者がその舞台裏を振り返り、金融不安と隣り合わせの現代に、その教訓と危機対応の考え方を伝える一冊。

目次 : 第一章 金融危機が生んだ経済の断層―97年〜98年の日本の経験/ 第二章 公的資金、預金保険の資金援助始まる/ 第三章 バブル経済の崩壊/ 第四章 金融危機/ 第五章 ようやく完成した金融システム安定化策/ 第六章 遅すぎた特効薬「公的資金」/ 第七章 公的出資はなぜ遅れたか

【著者紹介】
和田哲郎 : 1954年東京生まれ。78年3月横浜国立大学経済学部卒、同年4月日本銀行入行、91年信用機構局調査役、金融機関の破綻処理に明け暮れる。2000年前橋支店長、03年政策委員会室審議役、日銀の機構改革に取り組む。06年預金保険機構預金保険部長、のち参与、預金カットを伴う金融機関の破綻処理の研究に取り組む。10年から野村総合研究所未来創発センター主席研究員。専門はマクロ経済、金融。その後、いちよし経済研究所アドバイザーを経て、トータルアセットデザイン顧問に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • とりもり

    懐かしく読了。不良債権処理が銀行(だけじゃないけど)優遇批判という世論に迎合し、抜本処理が遅延して大手行・証券を破綻処理した結果、実体経済の悪化を加速させて経済低迷を長期化させたという分析には納得できる。一方で、Too Big To Fail原則の線引きをどこに求めるのかなど、非常に恣意的な面もあるので未だにこの議論は進んでいない気がしている。住専処理でも農林系に過度な配慮を実施したあたり、今の米騒動を含めた日本農業の甘やかし体質は何も変化していないとも感じた。バブル金融史のお勉強に最適。★★★★☆

  • ぎぃ〜

    過去、携わっていたので面白く読めた。金融危機の原点はなんと言っても住専処理だ。当時の武村蔵相と野呂田農相が密室で先に決めたために預金機能も決済機能もない住専に多額の公的資金を注入。農水系の救済を公言しない、と言う条件付きで。この件で国会は紛糾し国民には公的資金に対するアレルギーが生まれた。住専を公的資金注入せずに破綻処理できていればその後の莫大な農水予算や金融機関の破綻も違った形になっていたと思う。

  • バーニング

    Too Big Too Fail原則と「金融危機発生の原因は、結局、公的資金投入の遅れにあった」(p.210)を前提にしつつ、なぜ90年代のバブルの後始末に失敗し、90年代後半の巨大な金融危機に繋がったのかをドキュメント形式に振り返る一冊。当時日銀の中の人だった著者は後始末を担当する側でもあったわけだが、90年代の金融危機がその後の経済状況を悪化させてしまい、直接触れてはいないが就職氷河期の長期化にも繋がったことを考えると忸怩たる思いが強くあるのだろうと感じた。

  • takao

    ふむ

  • KS20

    日本の金融史のお勉強の為に読んだ。

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