東京裏返し 社会学的街歩きガイド 集英社新書

吉見俊哉

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784087211337
ISBN 10 : 4087211339
フォーマット
出版社
発行年月
2020年08月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
352p;18

内容詳細

これからの注目は「都心北部」だ!

【本書の特徴】
●7日間かけて東京(主に都心北部)を旅する
●詳細地図つき
●歴史的、社会学的に東京を眺める
●過去の痕跡を手がかりに、豊かな時間を取り戻すための提案をする
●モモ(ミヒャエル・エンデ)と一緒に東京を街歩きする

「街を見失わないために、ゆっくり移動することの価値を復権させましょう。エンデが『モモ』のなかで示した時間論を、私たちは東京の街歩きにも活かしましょう。モモの冒険が「灰色の男たち」から人々の時間を取り戻す挑戦であったのと同じように、私たちの街歩きもまた、高度成長期以降の開発主義の東京から、再び人間的時間を取り戻す戦略を含むことになります」――吉見俊哉

【主な内容】
●都心に路面電車を復活させる
●どこに行っても「渋沢栄一」がついてくる
●23区で唯一「消滅可能性都市」とされた豊島区はポテンシャルが高い
●エロス(性愛)とタナトス(死)の境界線を歩く
●川筋から未来の東京を考える

【目次】
第1日 都電荒川線に乗って東京を旅する
第2日 秋葉原―上野ー浅草間に路面電車を復活させる
第3日 動物園を開放し、公園を夜のミュージアムパークに
第4日 都市にメリハリをつけながら、古い街並みを守る
第5日 都心北部で大学街としての東京を再生させる
第6日 武蔵野台地東端で世界の多様な宗教が連帯する
第7日 未来都市東京を江戸にする

【著者プロフィール】
吉見俊哉(よしみしゅんや)1957年、東京都生まれ。東京大学大学院情報学環教授。同大学副学長、大学総合教育研究センター長などを歴任。
社会学、都市論、メディア論、文化研究を主な専門としつつ、日本におけるカルチュラル・スタディーズの発展で中心的な役割を果たす。
著書に『都市のドラマトゥルギー』『五輪と戦後:上演としての東京オリンピック』など。


【著者紹介】
吉見俊哉 : 1957年、東京都生まれ。東京大学大学院情報学環教授。同大学副学長、大学総合教育研究センター長などを歴任。社会学、都市論、メディア論、文化研究を主な専門としつつ、日本におけるカルチュラル・スタディーズの発展で中心的な役割を果たす(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ころこ さん

    図らずも北東の状況は手に取るように分かります。著者の意図はこの地域の空間を、身体を使った時間、メディアを通じた近代の時間(徳川、明治政府、アメリカの占領)、中世以前的な時間の混交によって再解釈し、さらにスローモビリティ、脱近代、宗教・学問・俗世の双方向的な交流による東京の未来を見据えます。つまり、南西に価値を置きがちな戦後日本を代表する東京の時間と空間の裏返しです。五輪需要を見越した東京街歩きものの中で、本書はイメージ重視です。異なる文脈で知っていた事象に思いがけず出会うと、良く知っている街並みも新たな視

  • ツバメマン★こち亀読破中 さん

    都心北部(上野とか、好きな神保町とか)を7日間歩きながら、どのような歴史的な経緯で現在の街並みが作られたか、今後どのように変えていけば良いのかを考察してゆく。BRUTUS「世の中が変わるときに読む本。」特集で、生物学者の福岡伸一さんがすすめていたので手に取りました。一度地下に入ってしまうと点と点の移動にしかならない地下鉄と違い、トラム(市電)は街と人の新たな価値を生み出すメディアの役割を果たす、という著者の考えは良いな。難しい話もありますが、ガイドブックとして読みました。あー散歩に行きたい!

  • じゅん さん

    東京北東部を7日間のフィールドワーク+講義で紹介する自分にとってドストライクな新書。@鬼子母神〜雑司ヶ谷〜巣鴨〜王子・飛鳥山A万世橋・秋葉原〜上野〜浅草B黒門〜上野東照宮〜博物館動物園駅〜寛永寺〜不忍池C谷中〜鶯谷〜三ノ輪・山谷D神保町〜東大本郷〜池之端・根津E水道橋〜御茶ノ水〜湯島〜御徒町F蔵前〜柳橋〜日本橋〜水上ツアー〜平将門首塚。徳川、薩長、米軍と3度の占領に見舞われ、五輪開催による高度経済期によって失われた東京を路面電車・水上交通などのスローモビリティや首都高撤去等で蘇らせる手立てを提言している。

  • マカロニ マカロン さん

    個人の感想です:A-。『夢見る帝国図書館』(中島京子)関連本として図書館予約10ヶ月でやっと回ってきた。1964年の東京五輪開催時に効率重視でスピート偏重主義の「灰色の男たち」によって失われた『モモ』(エンデ)が住めるような街並みを再生させ、地盤沈下している北東部の江戸(川のある町)の魅力を再生しようと、都電の延伸、高速道路の撤廃、草の根プロジェクトを提案。7日の歩程が掲載されているが、実際にこの本を持って街歩きを2日楽しんだが、略図しか載っていないので、地図又は地図アプリがあるとより楽しめると思う

  • かんがく さん

    上野、浅草、御茶ノ水などかつて江戸の中心地であった都心北部を7日間7テーマで散策。事前講義、散策、まとめという構成がみやすい。東京という街が多様な歴史的地層の上にあることを実感できた。「より速く、より高く」という表面的な近代化を批判し、首都高の地下化、トラムの環状線化などの提言が多くされているのも印象的。東京五輪後は、しっかりとしたビジョンを持ってこの街も変わっていくべきだろう。

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