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戦後と災後の間 -溶融するメディアと社会 集英社新書

吉見俊哉

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784087210385
ISBN 10 : 4087210383
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2018
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

◆推薦◆
御厨貴氏(政治学者)
「戦後と災後の実相に迫り日本の今を語る。吉見、冴えてるな!」

中村桂子氏(生命誌研究者)
「ポピュリズムの時代。私たち一人一人が考え、賢くならなければ未来はない。「災後」を「戦後」に重ね合わせ、そこで起きる日々の社会事象の本質を語る本書は、考える時のよき指針となる」

◆主な内容◆
2013−2018年に起きた出来事を補助線に
2020年以後の世界を見通す!

【2013】
◎薄れゆく原発事故の記憶
◎深まる孤立と対米従属
◎グローバルな情報監視と市民的自由
◎文化的成熟が問われる東京五輪
◎著作権保護は文化創造の精神で
◎「国民の知る権利」と公文書管理

【2014】
◎展望なき米軍基地・辺野古移設問題
◎NHK会長発言と公共放送の使命
◎3.11の記録を統合する記憶庫を
◎「集団的自衛権」という言葉の怪
◎マレーシア機撃墜「戦争」と「日常」の間は十数秒
◎100年の時間軸で考える「地方創生」

【2015】
◎恐怖の劇場国家「イスラム国」
◎知的強靭さを育てる教育とは
◎安倍首相の米会議演説が示す日本外交の陥穽
◎安保法案と「お守り言葉」
◎国会前のデモに見る未来の兆候
◎翁長沖縄県知事の覚悟
◎「成長戦略」よりも「成熟」の未来像を

【2016】
◎1950年代を演じる北朝鮮
◎メディアが生んだトランプ現象
◎「パナマ文書」とビッグデータ時代の調査報道
◎混迷する都政に求められる「持続可能性」への転換
◎「ポケモンGO」と空間の混乱 現実と仮想
◎ゴジラの問い シン・ゴジラの問い
◎孤立主義の抗するのはグローバルな協働

【2017―2018】
◎収縮の時代の排他的病理 進むのは世界の多極化
◎「嘘八百」米大統領に見るポスト真実化
◎加計学園問題と「政治主導」の暴力
◎25年前に遡る「小池ブーム」の正体
◎北朝鮮ミサイルで増す米国世論の危険性
◎「寛容な保守」と「現実的なリベラル」の間で
◎「平成の終わり」で終わらない歴史の時間
◎大学の2018年問題 未来への鍵は授業の質
◎「災後」の未来 何が変わりつつあるのか

◆目次◆
第一章  記憶の災後――情報は誰のものか 2013年4月〜12月
第二章  縮む「戦争」と「日常」の距離 2014年1月〜12月
第三章  対話を封殺する言葉――「イスラム国」と日米同盟 2015年1月〜12月
第四章  仮想のグローバルディストピア 2016年1月〜12月
第五章  ポスト真実化する社会のなかで 2017年1月〜2018年3月

◆プロフィール◆
吉見 俊哉(よしみ しゅんや)
一九五七年、東京都生まれ。東京大学大学院情報学環教授。ハーバード大学客員教授。社会学、都市論、メディア論、文化研究を主な専門としつつ、日本のカルチュラル・スタディーズにおいて先導的役割を果たす。著書に、『都市のドラマトゥルギー』『博覧会の政治学』『親米と反米』『ポスト戦後社会』『万博と戦後日本』『夢の原子力』『大学と何か』『「文系学部廃止」の衝撃』『『大予言 「歴史の尺度」が示す未来』など。


【著者紹介】
吉見俊哉 : 1957年、東京都生まれ。東京大学大学院情報学環教授。ハーバード大学客員教授。社会学、都市論、メディア論、文化研究を主な専門とし、日本のカルチュラル・スタディーズにおいて先導的役割を果たす(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • keepfine

    2013〜2018の時評。エピローグが良い。丸山眞男やアレントをひいて、過去と未来の関係は抗争的である。思考の出来事が生じる舞台とは、過去と未来の力が衝突し合う戦場である。我々を過去へと押し戻すの未来である。時間は中間すなわち彼が立つ地点で裂けている。現在ではなく、時間の「裂け目」。裂け目は彼の絶えざる戦い、彼が過去と未来に抗することによって存在する。人間が時間のうちに立ち現れることによってのみ、また人間が自らの場を占める限りでのみ、無差別な時間の流れは断ち切られ、[過去、現在、未来]の時制となる。

  • 山口透析鉄

    古書で読了。東京新聞は2000年からずっと購読していますので、吉見氏の社会時評も読んでいましたが、詳細は失念している部分もあり、良い復習にもなりました。 この間、東日本大震災後は私の中でもSNSの比重がかなり大きくなり、特にFacebookの真っ当な論者に影響を受けてきた部分もあり……ケンブリッジ・アナリティカについても見ておりました。 会社員として働いていた経験からしても、ニッポン会社ムラ、近代化していないから日本全体がコケただけじゃないの?という思いが強いですね。 著者の他の著書も読みたいですね。

  • K

    2013年から2018年までに新聞に連載された社会評論を纏めた本。即時的かつ新奇性のあるニュースバリューを追求する傾向が強まると共に、出来事を記録も記憶もせずに忘却してしまおうという空気が蔓延ることに警鐘を鳴らす。alternative factなんてことを言い出す政権がアメリカに誕生する何年も前から、日本の政治家の言葉は軽〜く、欺瞞的になっていたんだなぁと改めて思わされた。

  • 星辺気楽

    大震災からの日本と世界の動向をワンフレーズごとにまとめてあり、大変読みやすかった。日本のことをもっと書いてほしかった。

  • YNR

    コラム集。 災後、とは。敗戦との関係は。 社会問題が計時的に追えた。

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