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主題と変奏

Hidekazu Yoshida

User Review :2.0
(1)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784122054714
ISBN 10 : 4122054710
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2011
Japan

Product Description

音楽批評の第一人者が、シューマン、モーツァルト、フランク、バルトークなどの音楽の本質を見事に結晶させた記念すべき第一評論集。

Content Description

音楽批評の第一人者である著者が、シューマン、モーツァルト、フランク、バルトークなどの音楽の本質を、透徹した楽曲分析によりつつ、見事な文体のエッセイに結晶させ、日本における自立した音楽批評を初めて確立した記念すべき第一評論集。

目次 : 1 ロベルト・シューマン/ 2 シューマンのピアノ協奏曲をめぐって/ 3 モーツァルトの変ホ長調交響曲/ 4 音階の音楽家/ 5 セザール・フランクの勝利/ 6 ベーラ・バルトーク/ 7 ショーペンハウエルのフリュート

【著者紹介】
吉田秀和 : 1913年(大正2)東京に生まれる。36年、東京帝国大学文学部仏文科を卒業。日本の音楽評論において指導的役割を果たしてきたほか、48年、井口基成、斎藤秀雄らと「子供のための音楽教室」(現在の桐朋学園音楽部門の基礎)を創設するなど、芸術全般に関する活動を精力的に続け、こんにちに至る。現在、水戸芸術館館長。75年『吉田秀和全集』で大佛次郎賞、93年『マネの肖像』で読売文学賞受賞。96年文化功労者、2006年文化勲章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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吉田秀和ファンのみなさんごめんなさい。音...

投稿日:2013/02/07 (木)

吉田秀和ファンのみなさんごめんなさい。音楽好きだが譜面も読めず楽器も弾けない凡人には難渋な評論集です。時折共感できるところもあるが、クラシック音楽道ともいえる譜面の深読みにはついていけない。もっと感じるままに音楽を楽しめば良いのではないかと思った次第。

にゃーすけ さん | 愛知県 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 新地学@児童書病発動中

    音楽評論家として著名な吉田秀和氏の第一評論集。文章は若書きだが、最初の著作から吉田氏独自のスタイルが確立されている。既成の概念に寄りかからずに、自分で音楽と対話し、音楽の中にある本質を掴み取ってくる方法だ。専門的な言葉が使われ、一つ一つの文章が長いので読みにくいところがあるだが、緻密に組み立てられた文章の中には独特の詩情がある。シューマンの音楽の中にあるロマン性を解き明かしていくTの「ロベルト・シューマン」は、スリリングで読んでいて興奮した。

  • 新田新一

    私は音楽評論家の吉田秀和の文章が好きです。緻密で分析的で深い知性を感じるのですが、心を揺さぶる情感があり、詩的なリズムとイメージがあります。モーツァルトやベートーヴェンの音楽を言葉に置き換えたら、吉田秀和のような文章になるのかもしれません。本書は処女評論集です。若書きのところはありますが、完成度の高さに圧倒されました。1の「ロベルト・シューマン」でシューマンの音楽の本質であるロマン主義の素晴らしさを讃えながら、後半の評論でロマン主義の危うさを描き(続きます)、

  • しゅん

    ショーペンハウエルが「音の運動と意志の運動は一致している」と綴ったことを、著者は実感として肯定する。音階と律動をデジタルな段階値として捉えた西洋音楽の規則の中で、作曲家たちが腐心した意志の産物。形容の紋切り型(「絶対の美」「永遠の芸術」)には辟易するものの、主観的な情感を詳細な学理分析によって裏付ける言葉の流れには、音楽を音楽のまま描き出そうとするこだわりが感じられる。小林秀雄「モーツァルト」の発展と更新が、当時の著者の狙いだったのだろうか。敗戦後数年の混乱期に書かれた言葉にしては実直かつ勇壮。

  • 風に吹かれて

    楽譜が出てくるところもあるのだけど、吉田氏の文章をゆっくり読んでいくと、楽譜を読めない僕にも、その音符の並びの意味するところが、なんとなくだけど、分かるような気がします。吉田氏の文章は、音楽の成り立ち、あるいは作曲者が心に抱いた何かを音として表現したものを、漠然とではなく、言葉で明晰化しようとします。ショーペンハウエルがフルート(吉田氏は「フリュート」と表記していますが、「フリュート」の方が感じが出てるように思います。)をふく人あったというところから音楽的形而上学を論じる評論など、楽しい本だと思います。

  • うた

    いくつかはちくま文庫などで既読。ロベルト・シューマンに関する評論は若さ故に肩に力が入っているよう。熟達した吉田さんの筆致しかしらない私には、むしろ好ましく感じられた。音楽でも文学でもやたらと人生観や世界観を語りたがる評論家が多いけれど、ちゃんと一つ一つの作品と向き合うのは骨が折れるし、本当に勉強しなければいけないんですよね。

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