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1 / 30000の奇跡 空白の治療領域に挑む創薬ベンチャー

吉田文紀

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784344948358
ISBN 10 : 4344948351
Format
Books
Release Date
August/2025
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

希少疾患に苦しむ患者を救うため――

「空白の治療領域」を埋めるための新薬開発に懸けた
創薬ベンチャー・シンバイオ製薬の挑戦の軌跡

医療の世界は、技術革新や研究の進展によって日々進歩を遂げています。新たな治療法や薬が次々と開発され、かつては治せなかった病気にも希望の光が差し込むようになりました。
しかし、それでもなお、有効な治療法が確立されていない病気は数多く残されています。特に希少疾患の領域では、患者数の少なさゆえに治療薬の開発が進まない「空白の治療領域」が広がっています。
新薬の開発は、10年以上の歳月と莫大な費用を要するにもかかわらず、その成功確率は“3万分の1”と言われるほど極めて低いという実態があります。利益を優先する大手製薬会社は収益性の高い分野に注力するため、商業ベースに乗りにくい希少疾患の新薬開発はなかなか進みにくいという状況にあるのです。
シンバイオ製薬の創業者である著者は、こうした現実に立ち向かうべく「研究成果を現実に活かす」創薬の世界に進み、命を救う薬の開発に人生を懸けるようになります。しかし、希少疾患の治療薬開発は想像を超える困難の連続であり、莫大な資金と時間を投じても、承認を得られずに多くの薬剤が消えていき、幾度となく企業の存続すら危ぶまれる状況に直面してきました。
それでも著者は、「待っている患者に一日でも早く薬を届けたい」という信念を貫き、道なき道を切り拓いてきました。その信念は、シンバイオ製薬の企業理念である「こころざし」として受け継がれ、今なお事業の原動力であり続けています。
本書は、困難を極める新薬開発のリアルとバイオベンチャーの軌跡を通じて、信念を持って挑み続けることの大切さを示しています。
創薬の世界にとどまらず、スタートアップ企業の経営者や起業家にとって参考となる、逆境を乗り越えるためのヒントが詰まった一冊です。

【著者紹介】
吉田文紀 : 1971年学習院大学理学部卒業。MIT(マサチューセッツ工科大学)大学院修士課程修了。ハーバード大学大学院で経営学、医療政策論研究。同大学大学院修士課程修了。三菱商事、エイ・エッチ・エス・ジャパンに勤務。1980年日本バイオ・ラッドラボラトリーズ創業。その後、日本シンテックス代表取締役社長を経て、1993年アムジェン株式会社代表取締役社長。アムジェンアメリカ本社副社長。2005年1月アムジェンを退社。2005年3月シンバイオ製薬株式会社を創業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • zoe

    2025年。まだ薬のない病に罹患した方は、研究や開発をしていることが希望になるのだと聞きます。隙間に埋もれてしまう薬の種をなんとか上市に導こうとする試み。確率は低いが、その死の谷を使命感で乗り越え(運もあったと思われる)現在に至る、創薬ベンチャー創業者の記す経験。勿論、勝ち筋はお持ちだし、何より科学的分析も確かである。しきりに記載されていることは目標管理が大切だということ。一口に目標管理といっても、実は皆の理解は浅い。よく考えMBOを設定できる力を持つ。勉強も大事。

  • zoe

    俯瞰。複眼。奴雁。

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