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国宝 下 花道篇

Shuuichi Yoshida

User Review :5.0
(1)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784022515667
ISBN 10 : 402251566X
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2018
Japan

Content Description

日本の成長と歩を合わせるように、技をみがき、道を究めようともがく喜久雄と俊介。血族との深い絆と軋み、スキャンダルと栄光、幾重もの信頼と裏切り。二人は、舞台、映画、テレビと芸能界の転換期を駆け抜け、数多の歓喜と絶望を享受していく。その頂点に登りつめた先に、何が見えるのか?

【著者紹介】
吉田修一 : 1968年長崎県生まれ。97年に『最後の息子』で第八十四回文學界新人賞を受賞し、デビュー。2002年には『パレード』で第十五回山本周五郎賞、『パーク・ライフ』で第百二十七回芥川賞を受賞。純文学と大衆小説の文学賞を合わせて受賞し話題となる。07年『悪人』で第六十一回毎日出版文化賞と第三十四回大佛次郎賞を受賞。10年『横道世之介』で第二十三回柴田錬三郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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最初、読み始めた時は、えっ、任侠物とびっ...

投稿日:2019/01/13 (日)

最初、読み始めた時は、えっ、任侠物とびっくりしましたが、たしかに任侠の要素も有るのですが、歌舞伎や役者の世界、壮大な大河ドラマを見ている気分になりました。やはり吉田作品はすごいです。

さりー さん | 和歌山県 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • starbro

    上下巻、700P強完読しました。歌舞伎、梨園の世界には疎いですが、人間国宝まで昇華した日本一の女形の波乱万丈の粋な一代記、堪能しました。主人公のモデルは、五代目 坂東玉三郎でしょうか?雪の新年会のシーンから始まって、映像化を意識した文章となっているので、映画化を期待しています。本書は、本年のBEST20候補作です。

  • パトラッシュ

    (上巻から続く)しかし悪魔との契約には自分が幸福になるとの文言はなかった。親や子や孫、親友や女たちまでにも不幸を招き、自らの芸も望み通り至高の域に達して芸を極めたが故に周囲から敬遠され壮絶な孤独に陥る「極道小説」でもある。単純な芸術家としての成長話や成功譚ではなく、芸の厳しさと苦闘に生涯を捧げた喜久雄という不世出の俳優の生涯を、読者は歌舞伎座の大舞台で息をのんで観劇する経験を味わう。それを支えるのが上方歌舞伎の義太夫節を生かした語り口であり、この文体を発見した時点で本作の立ち位置は確立したといえるだろう。

  • 鉄之助

    主人公・喜久雄のライバル、俊介が糖尿病からくる脚の壊疽で両脚を切断するあたりから、怒涛の展開! 両足を失ってでも舞台に上がる執念を見せる。喜久雄は「完璧を超えた完璧の芸」で観客を魅了。歌舞伎の演目の描写が、実に丁寧なため、読んでいながら、こちらも劇場で一緒に舞台を見ているような錯覚に何度も襲われた。少年時代から「必死に歌舞伎に食らいつき、今やその歌舞伎に取り憑かれてしまった」人々のドラマを十二分に堪能できた。 → 続く

  • ウッディ

    同じ歌舞伎の道を歩み始めた喜久雄と俊介は、互いの芸を極め、再び同じ舞台に立つ。反目しあうライバルという役割を果たしながらも、お互いを認め合い、親友として見つめる視線は温かい。志半ばで倒れた俊介の想いも背負い、喜久雄は見たこともない高みに立てたのか?全く興味のなかった歌舞伎という世界をモチーフにした上下巻700頁の物語を読ませる吉田修一さんの筆力がすごい。夫を支える梨園の妻たちの物語も読み応えがあり、機会があれば、歌舞伎を見に行ってみたいと思わせる程度には、面白かったです。

  • tetsubun1000mg

    映画の予告編やスチールを見ていたせいか、下巻からは役者さんの顔が浮かんできた。 師匠やライバルが命を懸けて舞台に上がろうとする凄みが伝わってくる壮大な半生記でしたでした。 歌舞伎を舞台で見たこともないのに、現場で見ているような臨場感が味わえました。 吉田修一さんはこの小説執筆のため歌舞伎の黒子を3年間務めたとか。 監督も小説を読んで映画化構想に6年かけた。 主演の二人も歌舞伎の稽古に1年半かけたなどすごいエピソードがいっぱい。 最後に徳次を思わせる人が中国から会場に向かっている様子が描かれているのが良い。

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