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迂回する経済 の都市論 都市の主役の逆転から生まれるパブリックライフ

吉江俊

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784761529123
ISBN 10 : 4761529121
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2024
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:
吉江俊 ,  

Content Description

企業が利益直結型の開発を追求する一方で、私たちは余白的共用空間に日常の豊かさを求める。経済と公共のジレンマに揺れる都市に、儲けに価値をおかない空間やサービスが最終的に利益をもたらすという逆説的思考=迂回する経済を実装しよう。再開発地、盛り場、郊外住宅地、学生街のフィールドサーベイから切りひらく新境地。

【著者紹介】
吉江俊 : 早稲田大学リサーチイノベーションセンター研究院講師。1990年生まれ。2013年早稲田大学建築学科卒業、2015年同大学院創造理工学研究科修了。日本学術振興会特別研究員、ミュンヘン大学訪問研究員、早稲田大学建築学科講師を経て現職。2019年民間住宅開発と地域像の変容に関する研究で博士(工学、早稲田大学)。宮城県加美町や佐賀県多久市のコミュニティ計画作成、民間企業との共同研究(日建設計総合研究所、ジェイアール東日本企画、ポラスグループなど)や、早稲田大学キャンパスマスタープラン作成、東京都現代美術館「吉阪隆正展」企画監修などに携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 昼香

    パブリックライフとは、多様な人々が交流、認知して共に同じ社会を生きる生活のこと。パブリックライフのある街は、思い入れのある場所がネットワーク状に繋がっている。場所の雰囲気を作るのは計画じゃなくてそこにいる人。迂回する経済は、パブリックライフの充実により、周辺を巻き込みながら最終的には利益を得られればいい、という考え方。その価値の中心は、即自性、再帰性、共立性。特定の人を排除して生まれる心地よさをどう捉えていくか。

  • snzkhrak

    かつてなく都市開発に様々な要素が期待され、デベロッパーは商業的にもその先を行かないとならない時代。都市が、どこまでの事ができるかはさておき、その期待値が高いからこそ、この職業を選んでいるはずであり、その気概は持ちたい。子供が生まれてからは、目的志向の直線的な価値観のみならず、幼少期の追体験を含めた循環的な価値観が強まっている実感はある。より大きな面積にはより多くの時間を掛けて然るべきで、そうでない場合は手を抜いているか、標準化の2点が考えられる。旅の意味は目的地にのみあらず、道中そのものに内在している。

  • ひよこ

    P145”振り返ってみれば都市計画は、20世紀初頭に現れて以来、〈コンサマトリー〉な価値観をむしろ徹底的に道具性に置き換えてきた。地域に存在していた祭りは、観光客を集めて地域の経済を活性化させる材料と見なされた。地域に古くから残っている、独特な雰囲気をたたえた街並みも同様に観光資源になるか、近年では地域住民の誇りやアイデンティティの形成に役立つと見なされる。”

  • 合理ゴリラ 公式

    短期的な利益を追求する箱型ビルの都市開発。民間デベが最もインセンティブを獲得できるこうした単一のビジネスモデルがジェントリフィケーションや均質な都市景観、休日の業務地域エリアの空洞化の要因となっている。  それに対して、周辺のユーザーの愛着を醸成して長期的な目線で利益を生み出す"迂回する経済"という考え方に則った都市更新のあり方を提示。その根拠を近代都市計画に対する歴史的な言及をもとに考察し、実例からそういった開発が実現するための条件まで整理されている。

  • すずゆー

    テナントの床面積の最大化する都市開発など、経済に直結させる考え方に対し、パブリックスペースを用意することで持続的に成功する都市開発になるとする考え方「迂回する経済」を中心に論ずる一冊。それは人々の「パブリックライフ」を豊かにすることに注目することであり、その際に重要な視点として「即自制」「再帰性」「共立性」の3つの概念を提示する。「迂回する経済」が重要な時代になっているというのは強く共感したが、その議論は抽象度が高く咀嚼しきれなかった。再読して理解を深めたい。

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