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匿名他者への贈与と想像力の社会学64 献血をボランタリー行為として読み解く Minerva 社会学叢書

吉武由彩

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784623095322
ISBN 10 : 4623095320
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2023
Japan

Content Description

私たちの生活は匿名他者との非対面的な関係性によっても支えられている。献血においては、提供された血液は顔も名前も知らない他者のもとへ届けられ、それが必要な人々の生活を支えている。こうした匿名他者への贈与はいかにしてなされているのか。これまでは家族や友人に血液製剤を使用した人がいる場合に献血が捉されると指摘されてきた。これに対して本書では、家族や友人に血液製剤を使用した人がいない場合に、なぜ人々は血液を提供するのかを論ずる。

目次 : 序章 献血をボランタリー行為として読み解く/ 第1部 献血を問うこと(匿名他者への贈与と想像力の社会学に向けて/ 日本における血液事業と献血推進政策/ 献血はどのように捉えられてきたか―先行研究の整理)/ 第2部 献血者とは誰か(誰が献血するのか―献血の計量的分析/ 多回数献血者と想像力―受血者の存在と献血)/ 第3部 受血者不在への着目(受血者不在の場合における献血動機の実態―消極的献血層の動機変化/ 献血者の生活史/ 献血を重ねることと互酬性の予期/ 献血を重ねることと生きづらさ/ 匿名他者への贈与を支えるもの)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • みんな本や雑誌が大好き!?

    ボランタリーな行為としてみられている「献血」ですが、日本のみならず世界でどのようにこの制度が構築されて今日にいたっているかを学術的に解明していっています。いろいろとディレンマを抱えたりもしているようです。 この方は、「どうすれば献血者は増えるのか」という論文を、三隅一人氏・高野和良氏編の『ジレンマの社会学』にも書いている(ようです。未読ですが)。 「売血」の時代から「献血」の時代となった今日まで、「どうすれば血液は集まるのか」「どうやって、無償の社会的連帯の形成が可能か」というのは重要な命題だと思います。

  • ほなみ

    今年のテーマ本5冊目 寄付と献血は別物だが、根底にあるものは同じであろうという考えの基読了 献血という贈与は何をきっかけに行われるのか。という問いに対して、身近な人が輸血を受けた、医療従事者である。といった経験が大きそう(もちろんそうではない人も多いが。) また、献血は誰に貢献しているかが見えないのが良さでもあると書かれている。受け手が見えてしまうとプレッシャーがかかり、義務のように感じてしまうのは少しわかる。 ただし、寄付もそうだが、貢献してる感や続けることでの表彰がないと続けられないのも事実だろう。

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