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Symphony No.4, Trombone Concerto -Orion Machine, Atom Hearts Club Suite No.1 : Ian Bousfield(Tb)Sachio Fujioka / BBC Philharmonic

Yoshimatsu, Takashi (1953-)

User Review :4.5
(6)

Item Details

Genre
:
Catalogue Number
:
CHAN9960
Number of Discs
:
1
Label
:
Format
:
CD

Product Description

吉松 隆:交響曲第4番、オリオン・マシーン、アトム・ハーツ・クラブ組曲 第1番

「Chandos」レーベルのコンポーザー・イン・レジデンスとして精力的に作品を発表し続ける吉松 隆の新作交響曲。疾風怒濤、荒れ狂うアレグロ&フォルテで聴くものを震撼させた第3番から約2年。
 当初、第4番は「暗く重いアダージョ」で支配される交響曲として構想されていたといいます。それが全体で30分の、パストラル風の小交響曲に変化した理由は、作曲者吉松自身の弁によれば「ミレニアムの区切りに降臨した奇妙なミューズ(楽想の女神)の微笑みのせい」ということです。たしかに明るい華やいだ作品です、同時に「遅れてきたプログレッシヴ・ロックンローラー」吉松 隆の素顔が見え隠れします。

銀河の戦士オリオンを描いたトロンボーン協奏曲『オリオン・マシーン』。ピアノ、ハープ、パーカッションがサブ・ソロイストとして加わるこの協奏曲、名作『サイバーバード』に匹敵する規模と内容を持っています。
 今回の話題は、なんといってもウィーン・フィルハーモニックの首席奏者、イアン・バウスフィールドの参加。イギリス人で、つい昨年までロンドン交響楽団の首席をつとめていた人です。純血主義だったウィーン・フィルも最近は外国人奏者が増えてきていますが、ウィーンならではの奏法の問題があるのでしょう、外国人であっても採用されるのはやはりウィーンで学んだことのある人がほとんどだったよう。別の国、しかもドイツ=オーストリア圏外の一流オーケストラの首席奏者がシフトするのは前代未聞で、世界中のプロ・トロンボーン奏者の間で時の人、話題の中心となりました。
『オリオン・マシーン』の第4楽章後半のカデンツァは完全に奏者のアドリヴに任されており、バウスフィールドの超絶無比のテクニックはここだけ聴いてもよくわかります。聴き手は誰しものけぞること必至。

そしてアトム・ハーツ・クラブ組曲。この作品、もともとモルゴーア弦楽四重奏団のために書かれた作品。「70年代プログレッシヴ風に」という注文で書かれたというだけあって、吉松の真骨頂がここに表れていると感じる向きも多いことでしょう。吉松自身の弁によれば、この曲の正式名称は「ドクター・タルカスズ・アトム・ハーツ・クラブ組曲」。「ビートルズの『サージェント・ペッパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド(Sgt.Pepper's Lonely Hearts Club Band)』に、70年代プログレッシヴ・ロックの名作であるエマーソン・レイク&パーマーの『タルカス(Tarkus)』とピンク・フロイドの『原子心母(Atom Heart Mother)』そしてイエスの『こわれもの(Fragile)』を加え、それをさらに手塚治虫の『鉄腕アトム(Mighty Atom)』の十万馬力でシェイクした」曲なのだそう。なんで「鉄腕アトム」まで出てくるのでしょう? 実は吉松さんはアトム・ファン。鉄腕アトムの誕生日(2003年4月7日)に向けてカウント・ダウンに怠りないのだそうです。(輸入元情報)

【収録情報】
吉松 隆:
1. 交響曲第4番 Op.82(2000)
2. トロンボーン協奏曲『オリオン・マシーン』 Op.55
3. アトム・ハーツ・クラブ組曲 第1番 Op.70b(1997/2000)

 イアン・バウスフィールド
(トロンボーン:2)
 BBCフィルハーモニック
 藤岡幸夫
(指揮)

 録音時期:2001年3月27,28日
 録音場所:イギリス、マンチェスター、ニュー・ブロードキャスティング・ハウス、スタジオ7
 録音方式:ステレオ(デジタル)
 世界初録音(1)
 弦楽合奏版世界初録音(3)

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Comprehensive Evaluation

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藤岡幸夫さんによる吉松隆さんの作品集の第...

投稿日:2022/03/18 (金)

藤岡幸夫さんによる吉松隆さんの作品集の第5集。今回は、交響曲第4番、トロンボーン協奏曲「オリオン・マシーン」、アトム・ハーツ・クラブ組曲第1番(ストリングオケ版)の3曲。第4番は、第3番と第5番とに挟まれた形でいくと、丁度ベートーヴェンに対比するが如く、4楽章からなる端正な仕上がりである。 世界初録音だと言う。トロンボーン協奏曲は、イアン・バウスフィールドの超絶演奏に圧倒される。実験的な作品と言えるかも知れない。アトム・ハーツ・クラブ組曲は、ストリングオケがノリノリの演奏で、スウィング感もバッチリ。これも、ストリングオケ版は世界初録音らしい。藤岡幸夫さんの指揮も、BBCフィルの演奏も最後の出来。

Ichirokagawa さん | 香川県 | 不明

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オリオンマシーンについて。うーん、バウス...

投稿日:2004/12/04 (土)

オリオンマシーンについて。うーん、バウスフィールドのこの演奏はなんだか荒くたいと思う。トロンボーンってもっと曲に応じたカッコイイ表現、またデリケートな表現ができると思う。箱山さんの演奏は見事だよ。

IB さん | 関西 | 不明

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2004.3.13、日フィル/藤岡さん/ソリスト...

投稿日:2004/03/17 (水)

2004.3.13、日フィル/藤岡さん/ソリスト箱山さん(93年初演者)でオリオンマシーンを聴いてきました。 カデンツァでは、箱山さんが歩き回り、トロンボーンの先で藤岡さんを突っついて指揮者台から追い払うなど、客席から幾度となく笑い声が上がる楽しい演奏でした。一転して、終楽章は、第一交響曲終結部を思わせるような光と虹が激しく逆巻く怒濤のようなきらめきの渦、カデンツァでゆるんだ聴衆の雰囲気が、一気に緊張し、固唾を飲むように静まり返っていました。胸が震えました。吉松さん天才!改めて実感。

ハメーンリンナ さん | 横浜 | 不明

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