月下〓人 新東京水上警察 講談社文庫

吉川英梨

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784065218594
ISBN 10 : 4065218594
フォーマット
出版社
発行年月
2020年12月
日本
追加情報
:
375p;15

内容詳細

東京湾に突き出す巨大なガントリークレーンから吊り下げられた〓人形。その中から男性の刺殺体が発見された。胸元に残された「996」という数字、〓人形の異様な製法…数々の不可解なヒントから真相に迫る五港臨時署強行犯係。だが捜査に集中すべき時、班長・碇拓真の心をかき乱す大問題が発生し…。

【著者紹介】
吉川英梨 : 1977年、埼玉県生まれ。2008年に『私の結婚に関する予言38』で第3回日本ラブストーリー大賞エンタテインメント特別賞を受賞し作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • absinthe さん

    東京はコロナ禍で緊急事態宣言。オリンピックは延期。碇と礼子の関係も悪化していた。今回のテーマは少女への性的虐待。吊り下げられた蝋人形には死体が隠されていて…という冒頭から隠された性的虐待の真実が明るみに。登場人物にも魔の手が迫っていた。エンタメ性よりもテーマ性を重視した造り。お約束となったクライマックスの海上アクションは、規模こそ普段より小さいものの迫力は満点。十分に楽しめた。吊り下げられた蝋人形にちなんで月下蝋人だが…

  • タイ子 さん

    約2年ぶりのシリーズ第5弾。2年経つと色んな事が変わってきている。日下部は結婚して妻が出産間近だし、碇は礼子と入籍して、え?もう離婚だと?!でもって娘と同居してるし。コロナ禍の中で起こる事件は東京湾から突き出た巨大クレーンから吊り下げられた蝋人形の中から刺殺体が出てきた。捜査を進めるうち判明していくえげつない真相。碇の離婚理由も関連して胸が締め付けられる。終盤の川を舞台に繰り広げられる警備艇の暴走のスリル感はお約束の展開。最終兵器にキリンがくる!碇と礼子の胸キュンも、やっぱ面白いわこのシリーズ。好き!

  • ナミのママ さん

    シリーズ5作目。東京五輪開催に合わせて限定的に設置された『五輪署』という設定で始まったシリーズ。コロナで延期となってどう展開するのか?とても気になっていた。事件は東京湾に突き出す巨大ガントリークレーンから吊り下げられた蝋人形の中から男性の刺殺体が発見された、というもの。その犯人探しと並行して班長の碇刑事のプライベートにもとんでもない事が起こっている。今回もハラハラしながらの一気読み。それにしても緊急事態宣言をうまく使ったストーリーにはビックリだった。

  • えりこんぐ さん

    シリーズ5冊目。時は2020年の春。この物語の中もコロナ禍でオリンピック延期。そして五港署がまさかの結婚・出産ラッシュ! 碇と礼子の関係が予想もしない事になってる...! 今回の事件は背景がとてもつらくて、碇もボロボロ、お馴染みの水上アクションは無理?と思ったら、クライマックスにちゃんとあった😃 礼子はやっぱり船に関わっている時がいちばんカッコいい。無事にオリンピックが開催されたなら、このシリーズはどんな展開になるのだろうか。【積読27】

  • Yunemo さん

    コロナ対策下の捜査対応、3密を避け通常通りの捜査本部も設置できずに。ほんとに現実的。前半静かな形で推移する捜査活動、これで最後までと思っていたら、やっぱりありましたシリーズを通じての手に汗握るシーン。これにのめり込むんです。でも今回はここに至るのに、何となくお粗末さを感じとってしまうのは私だけ。本作の底流に巣くうのは性的虐待。読んでいただけでも腹が立って、また胸が掻き毟られる想いばかりが。何故と問いかけても返ってこない答え。碇の礼子に対する想い、瑞樹への罪悪感にも似た想い、どちらも理解できるのが口惜しい。

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吉川英梨

1977年、埼玉県生まれ。『私の結婚に関する予言38』で第3回日本ラブストーリー大賞エンタテインメント特別賞を受賞し、2008年に作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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