理不尽な進化 遺伝子と運のあいだ

吉川浩満

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784255008035
ISBN 10 : 4255008035
フォーマット
出版社
発行年月
2014年10月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
19

内容詳細

99.9%の生物種が消える?
生存も死滅も運次第?
この世は公平な場所ではない?

「絶滅」の視点から生命の歴史を眺めるとどうなるか。
進化論が私たちに呼び覚ます「魅惑と混乱」の源泉を、科学と人文知の接点で掘り当てる、進化思想の冒険的考古学!

「生き残りをかけた生存競争」「ダメなものは淘汰される」「環境に適応しなければ」……
こういった物言いを、私たちは毎日のように耳にします。

ここでは、「進化論」(ダーウィニズム)が、世の中を説明する根本原理、あるいは自然法則のようなものとして使われています。
現代において進化論は、科学理論の枠を超えて、この世界を理解するための基本的なフレームワークになっているといっても過言ではありません。

しかし、進化についての私たちの常識的なイメージが、生物進化の実相とかけ離れているとしたらどうでしょうか。
実は、進化論という名のもとに、私たちがまったく別のものを信じ込んでいるのだとしたら?

本書は、「絶滅」という視点から生命の歴史を眺めながら、進化論という史上最強の思想が私たちに呼び覚ます「魅惑と混乱」の秘密を明らかにしていきます。
生命の歴史が教えるのは、地球に出現する生物種の99.9%以上が絶滅してしまうという事実。
この驚くべき事実から出発して、本書は、おもわず息をのむような、生物進化の「理不尽さ」という眺望にたどりつきます。
それは、私たちがふだん信じている、「生き残りのサクセスストーリーとしての進化論」とは、まったく異なる認識です。

それだけではありません。超一流の専門家たち、たとえばリチャード・ドーキンスとスティーヴン・ジェイ・グールドがどうして激しく争わなければならなかったのかも、この眺望のもとで理解可能になります。
そして、私たち素人と第一線の専門家がともに直面する共通の課題が浮かび上がってくることでしょう。

科学の時代における哲学・思想のありかたに関心をもつすべての人、必読の書です!

【著者紹介】
吉川浩満 : 1972年3月、鳥取県米子市生まれ。慶應義塾大学総合政策学部卒業。国書刊行会、ヤフーを経て、文筆業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • どんぐり さん

    進化論をめぐる著者の思索。進化論は、生存を適者の基準(自然淘汰説)としたことで経験科学としての有効性を獲得した。日常的な実感の世界においては、「適応しなきゃ淘汰されるぞ」「進化したな」など実際には進化論や進化現象と関係がないところで用いられている。進化論をめぐる専門家と素人、専門知識と一般常識、科学理論と世界像の分業体制という見方が面白い。

  • たかしくん さん

    理不尽こと偶発的な事象を無視しては語れない「進化論」がテーマですが、著者の言わんとするところは、寧ろそこに至るプロセスにフォーカスし、科学や学問のあり方を問いかける、スマートな様に見えて実は骨太な1冊です。進化論を従来の「自然科学」の土俵に持ち込ませるグールドと、いやいや「適応主義こそが科学を優先する」と反論するドーキンス。この主題の結果は後者に軍配は上がるものの、最終章での「グールドの地獄めぐり」を振り返りながら、科学とそれに相対する歴史学の方法論の違いの考察は、正直難しいながらも圧巻でした。

  • ころこ さん

    進化論とそれに反対する議論をしているようで、我々のものの見方について考察しています。事後的に見出された恣意的な法則性が世界のルールであり、歴史であり、進化論である。超越論的な視点が無い以上、勝者が勝利の理由を法則化するのは原理的に止むを得ない。しかし、勝者が考える勝利の法則は単なるトートロジーであり、敗者による言語化不可能な真実に近づくことは科学の営みではないかも知れないが、これこそ真に思考することだといえるのではないか。我々の近代意識は適者生存を基本としており、この様な説明をすることに問題が無いと感じて

  • みねたか@ さん

    4章立て。種が絶滅する原因は「運が悪かった」に過ぎないと示す第1章,ここは劇画チックに楽しめる。進化論における専門家と一般の認識の乖離を示す第2章。議論は追えるが「結局どうなの?」とイラつく。第3章から終章,「適応主義」をキーワードに専門家間での議論をあげ,科学思想史,人文科学と自然科学の関係にまで踏み込んでいく。もはや天空での議論を見上げている気分。科学音痴の私の咀嚼度は3割程度か。それでも読み物として面白いし,科学思想史や,進化生物学をもっと知りたいと思わせる,不思議な本。

  • まこみや さん

    久しぶりに線を引き、付箋を貼り、書き込みをしながら熟考しつつ読みました。「進化論」という科学と人文学の中間にある学問を追究することで、「人間」に対する遠心力と求心力との間の往復運動の重要性を説いています。そうした大きな思想的問題を、まるでエンタメ本を読ませるかのような筆致で記述していて、最後まで興味と興奮を切らさずに読むことができました。酷暑の夏に頭をクールダウンさせることができた貴重な読書体験になりました。ありがとう。

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