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教育虐待・教育ネグレクト 日本の教育システムと親が抱える問題 光文社新書

古荘純一

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784334038762
ISBN 10 : 433403876X
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2015
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

小児(精神)科・児童精神科を受診する子どもたちのなかには、家庭や学校で、教育やしつけをめぐって虐待的対応を受け、不適応を起こしている子どもたちがいる。学校時代をなんとかやり過ごし、大学までたどりついた学生たちの中にも、教育虐待・教育ネグレクトを原因とした心の問題を抱える学生が多く、学生生活や就職活動を機に不適応を起こすことも多い。子ども時代、そして思春期は、精神疾患を発症しやすい年齢のピークであるのに、なぜ日本の教育現場では、学校でも家庭でも、子どもたちの自尊感情を下げるような体験ばかりさせてしまうのか。本来求められる子どもへの対応とはどんなものなのか。本書では特に、特別支援教育においても教育虐待・教育ネグレクトが起きやすいことにも触れながら(アスペルガー障害の当事者が共著者として分析・執筆)、豊富な事例とともに解説する。

目次 : 第1章 教育虐待と教育ネグレクトの概念/ 第2章 被虐待体験を感じやすい子どもたち―自尊感情と精神保健の視点から/ 第3章 家庭教育における教育虐待・教育ネグレクト/ 第4章 学校における教育虐待・教育ネグレクト/ 第5章 支援教育における教育虐待・教育ネグレクト/ 第6章 高等教育と進路・就労指導における問題/ 第7章 対策と課題

【著者紹介】
古荘純一 : 青山学院大学教育人間科学部教授。1984年昭和大学医学部卒業。小児科医、児童精神科医、医学博士。1998年昭和大学医学部小児科学教室講師、2002年より青山学院大学文学部教育学科助教授・教授を経て2009年より現職

磯崎祐介 : 1979年生まれ。青山学院大学大学院教育人間科学研究科博士後期課程在籍。アスペルガー障害の当事者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • さおり

    私が子どもたちのためと思ってしているあれこれは、はたして虐待にあたるのだろうか。そうではないと言い切る自信はないな。何が正しいかわからない世の中で、どこに向かっているのかわからない世界で、私には何ができるのか。考えることをやめてはいけない。言えるのはそれだけ。でも、苦しいな。

  • マッキー

    教育虐待をする親というのは、身体的心理的虐待をする親とは真逆の特徴がある。子供に「こんな子に育ってほしい」「勉強のよくできる子になってほしい」と思って、小さい時から英才教育や早期教育をさせることは必ずしも子供本人にとってプラスではないことがわかる。日本の子供は自尊感情が低いというのはここでも述べられていたが、私も今の小中学校は非常に抑圧的で閉鎖的だと感じる。子供には、もうすこしのんびりゆったりとした姿勢で生きてほしい。

  • ステビア

    各人のライフステージや発達段階に応じた教育を提供しなければ虐待やネグレクトになってしまう

  • ゆう。

    著者は日本の子どもや若者の自尊感情が低いことを指摘し、子どもにとって良かれと思いながら大人や専門職が行う行為が、子どもの思いを置き去りにしたままに心に傷を負わせている現実を指摘する。そして、「教育虐待・教育ネグレクト」とは「子どもに直接的に教育指導する親や教師などから、子どもが受ける、一次的あるいは二次的な有害事象」だと定義される。大切なのは「子どもの視点に立つ」ことであり、子ども理解の重要性だと思った。題名はセンセーショナルだが教育現場を顧みると確かに本著のいう「教育虐待・教育ネグレクト」は存在する。

  • たまきら

    ううむ、「子どものQOL…」の風穴があいたような読後感と比べると主観的すぎて納得ができない自分がいる。ただ、一学者の心はしっかりと伝わる。虐待とネグレクトの定義にはうなずくところがおおかったがでは、教育を根本的に変えることができるか?といえば、正直お上が何を試みようとやはり現場の子どもたち、親、先生の積極性、コミュニケーションが重要だと感じる。非難は何も生まない。殴る子供の後ろにあるものを叱る前に探るべきではないだろうか。そして、動かす力は愛であってほしい。

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