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評伝 渡辺省亭 晴柳の影に 増補改訂版

古田あき子

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784093888288
ISBN 10 : 4093888280
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2021
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

花鳥画の天才・渡辺省亭。初めての評伝、待望の増補改訂版!

目次 : 生い立ち/ 牛込改代町―丁稚奉公の時代/ 菊池容斎に入門―内弟子時代/ 起立工商会社―工芸下絵描き時代/ 絵画と工芸―涛川惣助との協同/ パリの省亭―印象派の画家たちと/ 帰国後の家庭生活―妻・さく/ 金竜山下画民―明治十年代の活躍/ 鑑画会―フェノロサ、天心とともに/ 挿絵画家として―明治中期の出版ブーム/ 坪内逍遥と省亭―小説挿絵の新風/ 「胡蝶」の裸体画問題/ 『美術世界』の時代/ 西鳥越時代―明治人、清貧の暮らし/ 日本橋浜町時代―水巴と露/ 終焉、没後

【著者紹介】
古田あき子 : 早稲田大学教育学部卒業。1991年から日本美術院百年史主幹(〜2004年)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 帽子を編みます

    渡辺省亭(わたなべせいてい)明治時代に活躍した日本画家です。1878年パリ万博出展《群鳩浴水盤ノ図》は印象派の画家たちに大きな驚きを与えました。省亭の生涯を追った評伝です。菊池容斎に師事し修業を積み、独自の画風を追求しました。当時の画壇には背を向け孤高の地位を保ちました。明治時代の画家、文人、俳人などの交流も詳細に述べられるますが、読むには当時の雅号になかなか苦戦します。水巴(息子)は省亭の死後、残された負債の精算に奔走します。立派にやり遂げますが、残された画本を処分してしまいました、嗚呼何たることか。

  • ももんが

    2021年3月の藝大には行けずに臍を噛んでいましたが、その後三島で開催された際には、なんとしても行くのだと足を運び、退館する際には後ろ髪をひかれながら、胸を熱くしながら帰ってきたことを思い出しました。評伝というのは今までなかなかとっつきにくい感じで手がでない感がありましたが、こちらの本は省亭の画風や人となり、家族や交友のあった人々、時代と画壇の情勢など、興味深く読みすすめることができました。またぜひ展覧会を開催してほしい画家の一人です。

  • 美幸

    省亭のことはもちろん、明治期の絵画、文芸周辺のことも詳細に書かれていて勉強になります。根岸党って知らなかった。

  • K

    何年か前に松岡美術館の展示で出会い、トーハクのみならず加島美術のギャラリーや齋田記念館にもコツコツ観に行っていたのに、コロナのせいで芸大美術館にも佐野美術館にも行けずもはやどこに無念さをぶつけたら良いのかもわからない渡辺省亭の評伝。絵から受ける繊細で優美な印象とはかけ離れた、今の時代のジェンダー観だったら絶対アウトな人物像が浮かび上がってきて、ポジティヴな意味ではありませんが興味深かったです。また明治時代の文化や社会風俗についてはあまり文献を読んだりすることもないので初めて知ることが多かったです。

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