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ポスト構造主義フェミニズムとは何だったのか 学術選書

古川直子

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784814005895
ISBN 10 : 481400589X
Format
Books
Release Date
June/2025
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

性的マイノリティやフェミニズムというテーマについて、近年かつてないほど急速に社会的な関心が高まりつつある。その一方で、ポスト構造主義フェミニズムの台頭によって、社会的な性別であるジェンダーのみならず、生物学的な事実としてのセックスもまた社会的構築物でしかないという見方が出現している。本書はこれらの見解を批判的に考察し、その問題点を明らかにすることによって、セックス/ジェンダーの概念的枠組みを刷新することを目指す。

目次 : 序章 はじめに/ 第1章 「セックスもまたジェンダーである」のか?―ポスト構造主義フェミニズムにおけるジェンダー概念再考に向けて/ 第2章 「セックス」はフィクションか?―J・バトラーとフランス唯物論フェミニズム/ 第3章 性別二元論批判を問いなおす―性別二元論批判は何を見落としてきたのか/ 第4章 「社会的につくられた性差」とは何の謂いか―セックス/ジェンダーの区分を擁護する/ 第5章 バトラーはボーヴォワールをいかに誤読したか―「規範としてのジェンダー」と「自由としてのジェンダー」/ 第6章 「ジェンダーの複数化」か、「ジェンダーのない社会」か―J・バトラーとフランス唯物論フェミニズム/ 終章 ジェンダー/セクシュアリティ研究の枠組みを再構築する

【著者紹介】
古川直子 : 長崎総合科学大学共通教育部門講師。京都大学大学院文学研究科博士課程研究指導認定退学。京都大学博士(文学)。専門はジェンダー/セクシュアリティ理論、S・フロイト研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • Bevel

    まず思うのは、割り当てられるジェンダーやセクシャリティが自傷行為するまでにしんどくてしかたない人がいて、それをどう生き延びるか考える話なのに、性別やそれに基づく格差から解き放たれた社会を目指す立場から「性別が社会集団として機能する生物学的分類であるという基本的事実」を看過してると批判するのは好きじゃないなということ。バトラーなんかにかかわらず、格差のない社会を目指す別の人文系の議論を学べばいいのになって。ジェンダーにとらわれた人が本当の敵を探すためにもがく本とか読めるのかもだけど、ずっとここにいるんだろう

  • Dwight

    「性別が単なる生物学的分類でしかない社会」を招来するために「身体とは無関係に性別を選べる」制度を方便として採用するべきであるという立論であれば佐倉の主張は擁護されるのではないか。勿論そのような「差別のない」社会が到来した暁には「本人が性別を選ぶ」ことは無意味になるのだが。ところでその社会において「性自認」は一体どのように理解されるのだろうか疑問である。

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