サウンドトラック 上 集英社文庫

古川日出男

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784087460773
ISBN 10 : 4087460770
フォーマット
出版社
発行年月
2006年09月
日本
追加情報
:
16cm,302p

内容詳細

東京は異常な街に変貌していた。ヒートアイランド現象によって熱帯と化し、スコールが降りそそぐ。外国人が急増し、彼らに対する排斥運動も激化していた。そんな街に戻ってきた青年トウタと中学生ヒツジコ。ふたりは幼いころ海難事故に遭い、漂着した無人島の過酷な環境を生き延びてきたのだった。激変した東京で、ふたりが出会ったものとは―。疾走する言葉で紡がれる、新世代の青春小説。

【著者紹介】
古川日出男 : 1966年福島県生まれ。1998年に『13』でデビューする。2002年『アラビアの夜の種族』で日本推理作家協会賞と日本SF大賞をダブル受賞。2006年に『LOVE』で三島由紀夫賞を受賞する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • hit4papa さん

    小笠原諸島の無人島に一人漂着した六歳の少年トウタ。時を同じくして四歳の少女ヒツジコが流れ着く。発見された二人は兄弟として育ち、やがて離ればなれに・・・。あらすじを書くとなんてことはない物語ですが、豊穣とも言えるコトバの奔流に飲み込まれてしまう作品です。極度にヒートアイランド化し、移民が溢れ、排斥運動が激化する東京が舞台となってからストーリーは動きだします。著者いわく”近過去小説”ということで、時代設定は現代なれども、全く異なる歴史を紡ぎ出しています。作品がどこに向かうのかわからないまま下巻に続きます。

  • とら さん

    始まりは無人島、それから小笠原諸島。銃を持った青年が描かれている装丁イラストは田島昭宇さん。内容はそこらへんから派生していくのかと思ったけど、色々と物凄かった。登場人物が増える度にその人が辿った歴史をいちいち、もういちいちと言っていい程振り返り、でもそれらはとても魅力的で、そういった余談を織り交ぜながら、でも確かに物語は進んでいく。やるべきことをやっていく。やるべきことを。自分自身から溢れ出す衝動に身を委ねて。もちろんそれは間違った方向では無い。自分自身に絶対的な自信を持っている。信じきっている。下巻へ―

  • さっとる◎ さん

    音楽の死んだ世界で、ダンスに蹂躙されて、熱と喧騒に浮かされて、下巻へ。

  • たかぼー(人身御供) さん

    オブセッション、久しぶりに興奮する作品に出会えた。独特の語り口、古川節。つかめない、ありえない、理解し難い。そこにしびれる憧れる。文章、言葉が内包する力、熱量を感じる。それに田島さんのカバー絵と内容が噛みあいすぎて世界がやばい。下巻への期待が高すぎる。

  • たぬ さん

    ☆3 トウタはそんなことないんだけどヒツジコがなんだか怖い。常人離れどころか人間離れした不気味さがある。不意打ちで写真に撮ると「体の一部が心霊写真のようになる」舞踏のせいかもしれない。一つ一つの文章が非常に短い&改行が少ない文体はクソ真面目な実況中継のようでなじめず、それでも小笠原時代〜本土に移住してすぐあたりはまだ頑張って読んでいたのだけど…

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古川日出男

1966年生まれ。98年、『13』でデビュー。『アラビアの夜の種族』で日本推理作家協会賞、日本SF大賞、『LOVE』で三島由紀夫賞、『女たち三百人の裏切りの書』で野間文芸新人賞、読売文学賞を受賞。2016年、「池澤夏樹=個人編集 日本文学全集」の『平家物語』全訳が話題に(本データはこの書籍が刊行され

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