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最高のウエディングケーキの作り方

古内一絵

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784120058431
ISBN 10 : 4120058433
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2024
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

老舗・桜山ホテルで、憧れのアフタヌーンティーチームで働く涼音。
甘いお菓子を扱う職場の苦い現実にヘコみながらも、自分なりの「最高のアフタヌーンティー」企画を作り上げることができた。
そして、最初は対立していたシェフ・パティシエの達也との距離も変化していく。

――そこから3年、涼音に大きな変化がおとずれ‥‥。

【著者紹介】
古内一絵 : 東京都生まれ。映画会社勤務を経て、中国語翻訳者に。第五回ポプラ社小説大賞特別賞を受賞し、2011年にデビュー。2017年『フラダン』で第六回JBBY賞(文学作品部門)を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • のぶ

    選択的夫婦別姓について焦点を当て、結婚に対する様々な考え方・価値観が飛び交う中で、涼音と達也、そして周囲の人々がどんな道を選択していくか、5つの物語で描かれている。男や女という大きな主語で括られがちだが、同じ女でも様々な意見・考え方がある。それは自由であっていいし、自分の考えを他者にとやかく言われる筋合いはない。納得できる道を選択できるよう、しっかりと考え抜いて、結論を出した涼音と達也が2人で歩んでいくことを心から応援したいと思った。おいしそうなアフタヌーンティーも魅力的で満足できる一冊だった。

  • モルク

    「最高のアフタヌーンティー…」の続編。シェフ達也と結婚し新しい店を持つことで大好きだった桜山ホテルのラウンジを退職した凉音を中心にラウンジの面々の苦悩を描く。女だからという女性蔑視や様々なLGBT問題がたくさんつまった本作。婚姻届を書くときに夫の姓になることへの疑問を持った涼音。私は自分の旧姓が気に入ってなかったから一人っ子だったけど夫の姓にしたけどね。少し頑な過ぎる涼音に多少うんざり。ちょっと詰め込みすぎかな。続編があるなら前作のようなものがいいなあ。

  • Karl Heintz Schneider

    2年前に読んだ「最高のアフタヌーンティーの作り方」の続編。「本場のパティスリーはお菓子だけではなく家で軽く食べるのにちょうどいいお総菜なんかも置かれている。仕事で疲れた帰り道に、ちょっと凝ったお総菜やお菓子を買えたならそれだけで、その日の食卓は特別なものになるのではないだろうか。」桜山ホテルを退職した涼音は達也とともに自分だけのお店。日本にはない本格的なパティスリーを開くことを決意する。そして仕事だけでなく人生も供に歩んでいくことに。でも、それにあたり様々な問題が浮上してきて・・・。

  • ウッディ

    老舗ホテルのラウンジ担当を辞め、パティシエの達也とともに二人の店を開く準備を始めた涼音は、婚姻届けを書く段になって、自分の姓を失うことに気付く。正直なところ、涼音の頑なさに少しうんざりしたが、「おめでとう」という言葉で、自分の違和感を包み隠しても、自分の将来に誰も責任を取ってくれないという言葉に納得。美味しそうなスイーツ以上に、セイボリーにも惹かれ、老舗ホテルで一人優雅にアフタヌーンティーを楽しむ男性の姿に憧れました。色んな事が丸く収まった結末を読むと、自分を曲げない生き方が清々しく思えました。

  • おしゃべりメガネ

    シリーズ第2弾ですが、前作とは結構雰囲気が変わり、予想外にかなり社会派な作品でした。前作でパティシエの恋人「達也」がフランスへ渡ってから、日本に戻りめでたく二人でお店をスタートすることに。最初は何の迷いや悩みもなくすんなりと相手方の姓を名乗るコトを受け入れていた「涼音」がふとした疑問を持ち始めてから、何やら怪しげな雰囲気に。前作から登場していたキャラもしっかりと要所で登場し、それぞれの悩みに葛藤しています。それでもしがらみから吹っ切れて、これまでの自分とサヨナラする新しい姿に涙腺が緩んでしまいました。

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