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エネルギー危機の深層 ロシア・ウクライナ戦争と石油ガス資源の未来 ちくま新書

原田大輔

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784480075802
ISBN 10 : 4480075801
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2023
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

ロシア・ウクライナ戦争の背後で繰り広げられる、エネルギーをめぐるもう一つの戦い。企業活動や私たちの生活に深刻な打撃を与え、国際エネルギー機関が「史上初のエネルギー危機」とまで呼ぶ今日の危機的状況はなぜ引き起こされたのか。本書では、ウクライナ侵攻とそれを契機とする制裁の応酬について、エネルギーの視点から徹底的に読み解くことで、石油・天然ガスをめぐる最新地図と、その深層にある流れを明らかにしていく。近年の脱炭素潮流も踏まえつつ、エネルギー資源をめぐる世界情勢とその未来に光を当てる現代の必読書。

目次 : 序章 激変するエネルギー資源情勢/ 第1章 エネルギー問題としてのロシア・ウクライナ戦争/ 第2章 前例なき対露制裁―実態とその効果/ 第3章 制裁の応酬と加速する脱ロシア/ 第4章 エネルギー危機はいつまで続くか/ 第5章 脱炭素とエネルギー資源の未来/ 終章 日本の選択

【著者紹介】
原田大輔 : 1973年、東京都生まれ。東京外国語大学インド・パーキスターン語学科卒業。1994年から95年にかけてインド・ウッタルプラデーシュ州アラーハーバード大学留学。エネルギー・金属鉱物資源機構(JOGMEC)の前身である石油公団へ入団後、経済産業省資源エネルギー庁長官官房国際課への出向を経て、2006年からモスクワへ赴任。以後、ロシアにおける石油ガス開発プロジェクトの立ち上げに携わる。2012年、グープキン記念ロシア国立石油ガス大学経済経営学修士課程修了。JOGMEC調査部調査課長として、現在ロシアおよび旧ソ連諸国における上流開発情勢のほか、北極海航路の利活用、エネルギー市場・需給見通しに関する情報収集・分析に従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • まーくん

    著者は石油公団(現JOGMEC)入団後、資源エネルギー庁出向を経て06年モスクワ赴任。ロシアにおける石油ガス開発プロジェクトに関わり、現在は調査課長としてロシアおよび旧ソ連諸国等における石油ガス上流部門の情報分析に当たっている。著者の上司は本書の推薦文で、ロシアの侵攻一週前に著者が発表したレポートで「諸々の要素はあるものの、総合的に考えてロシアがここでウクライナに攻め入ることは不合理であり、非現実的である」と分析したが、結果的に予想は当たらなかったものの判断を間違えたのは露大統領の方だと評している。⇒

  • よっち

    ロシア・ウクライナ戦争の背後で繰り広げられるもう一つの戦い。近年の脱炭素潮流も踏まえつつ、エネルギー資源をめぐる世界情勢を解説する一冊。史上初のエネルギー危機とまで呼ぶ今日の危機的状況はなぜ引き起こされたのか。ロシアがクリミア半島を併合したもう一つの狙いなど、ウクライナ侵攻とそれを契機とする制裁の応酬をエネルギーの視点から徹底的に読み解いていて、資源に乏しく輸入に頼る日本がこれから直面する可能性を挙げて、戦争終結も見据えて今のうちからどう備えるべきなのかという視点は確かに今後必要になってくると感じました。

  • もりやまたけよし

    タイトルに「真相」ではなく「深層」となっていたがまさにその通りだと思った。ロシアの絡んだエネルギー問題を深く掘り下げた本だ。知らなかったことがいっぱいで知識を深めるにはよかったが、希望の見えない暗闇でさまよう気分になってしまった。

  • 紙狸

    2023年刊行。ロシア・ウクライナ戦争という大きな出来事によって、日本にこんな専門家がいたのかという、優れた人材が浮上している。著者、原田大輔氏は、エネルギー分野でのそういう存在。エネルギー・金属鉱物資源機構(JOGMEC)の専門家。戦争を引き起こしたロシアへの制裁で、エネルギーの世界も激動している。ロシアは本来、脱炭素に向けて大きな役割を果たすポテンシャルも持っている。著者は日本がとるべき政策として、ロシアへの制裁参加を支持しつつ、エネルギー供給源の多様化や脱炭素を視野にいれるべきだとの立場だ。

  • 月をみるもの

    西側がロシアから石油買わなかったら、中印が買い叩くだけじゃね?と思ってたのだが、「これ以上の価格でロシア産石油を買うなら、海上輸送に関する保険サービスを提供しない」というプライスキャップを設定してたのか。この政策によって(1)ロシアの石油販売収入を減少させ(2)かつ世界全体への供給を維持させることで(ロシアを利する)石油価格高騰を防ぐ という相反する目的を達成していたとは。。 最も Comodity化のすすんだ商品である石油だが、その価格は需給バランスという市場原理で決まってるわけではないのであった。。

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