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暗幕のゲルニカ 新潮文庫

Maha Harada

User Review :4.5
(3)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784101259628
ISBN 10 : 4101259623
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2018
Japan

Content Description

「ゲルニカ」を消したのは誰だ? 『楽園のカンヴァス』著者の真骨頂! ピカソを巡る怒涛のアートサスペンス!

【著者紹介】
原田マハ : 1962(昭和37)年、東京都小平市生まれ。関西学院大学文学部日本文学科および早稲田大学第二文学部美術史科卒業。馬里邑美術館、伊藤忠商事を経て、森ビル森美術館設立準備室在籍時、ニューヨーク近代美術館に派遣され同館にて勤務。その後2005(平成17)年『カフーを待ちわびて』で日本ラブストーリー大賞を受賞しデビュー。’12年に発表したアートミステリ『楽園のカンヴァス』は山本周五郎賞、R‐40本屋さん大賞、TBS系「王様のブランチ」BOOKアワードなどを受賞、ベストセラーに。’16年『暗幕のゲルニカ』がR‐40本屋さん大賞、’17年『リーチ先生』が新田次郎文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

Customer Reviews

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池上彰氏が解説で書かれているようにもう一...

投稿日:2021/04/25 (日)

池上彰氏が解説で書かれているようにもう一度観に行きたくなりました。 ゲルニカはマドリードのソフィア王女芸術文化センターに展示されていますが、ヨーロッパはガラス越しではなく生で観ることができること多いのですが、入場時のセキュリティーチェックに加えガラスで囲まれたゲルニカ。多くの人が訪れますが、戦争の悲惨さを感じ無口になるのでしょう。 訪れたのは2002年でちょうど物語と同じ頃です。 何度も繰り返し読み込みたいと思います

ヤックン さん | 岡山県 | 不明

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池上彰氏が解説で書かれているようにもう一...

投稿日:2021/04/25 (日)

池上彰氏が解説で書かれているようにもう一度観に行きたくなりました。 ゲルニカはマドリードのソフィア王女芸術文化センターに展示されていますが、ヨーロッパはガラス越しではなく生で観ることができること多いのですが、入場時のセキュリティーチェックに加えガラスで囲まれたゲルニカ。多くの人が訪れますが、戦争の悲惨さを感じ無口になるのでしょう。 訪れたのは2002年でちょうど物語と同じ頃です。 何度も繰り返し読み込みたいと思います

ヤックン さん | 岡山県 | 不明

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原田マハさんの美術シリーズの一角。 スト...

投稿日:2021/04/11 (日)

原田マハさんの美術シリーズの一角。 ストーリー展開は美術中心の話というよりも「ゲルニカ」をめぐるサスペンスドラマとなっているのでサスペンス小説として読む分には非常に楽しめる。 小説そのものも面白いが巻末で池上彰さんが解説を書いておられますが、視点もユニークで小説の理解をより深めるという意味では最高の解説だと 思いますので是非、解説まで読んでみて下さい。

I.O.U さん | 北海道 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • bunmei

    今回の画家は情熱の天才画家ピカソ。近代美術のデフォルメされた絵画の中で、反戦の象徴とも言える『ゲルニカ』がモチーフ。過去のヨーロッパにおけるナチスを筆頭としたファシズムによる弾圧と現代の9.11同時多発テロとの、2つの争いをタイアップさせる中で、ピカソの私生活と共に辿る文章構成。数奇な運命を辿った『ゲルニカ』に込めた思いや見方、考え方が伝わってきます。ピカソと主人公・瑤子の中に燃え上がる反戦への思いと作品への情熱がほとばしる作品です。これまでのマハ作品の中で、一番エネルギッシュな作品でした。

  • kk

    『ゲルニカ』に込められたピカソの切実な想い。観るものが覚える戦慄と平和への憧憬。現在と過去とを結ぶ2つのエピソードがきれいにつながって、この重くて深いメッセージが自ずと読み手の胸に迫ります。やはりマハ先生はすごい方ですね。

  • 三代目 びあだいまおう

    深い感動が止まない。たった一枚の絵画に稀有な小説家がもたらした奇跡の足跡!『暗幕のゲルニカ』偉大な芸術家ピカソの代表作ゲルニカは反戦を訴える無言の叫びであった!美の想像主、既成概念の破壊者たるピカソ。故郷を襲った無差別攻撃の不条理に対し、命の危険を省みず反駁した魂の大作!途中で既に『スッゲェ』っと震わせてくれる小説も珍しい!本作はその魂が宿るかの如く『叫び』が時空を越えて響き合う。物言わぬたった一枚のカンヴァスが、千の兵器、万の言葉よりも平和を訴える力となる。芸術の無限の力をこの小説は教えてくれた‼️🙇

  • Nao Funasoko

    ファシズムの時代のドラとテロの時代のヨーコ。天才の名画に関わる2人の女性の物語がひとつに纏まる。 二つの時代を繋ぐ美の巨人、パルド・イグナシオとルース・ロックフェラー。この物語の脇を固めるふたりによる直接交渉とそこからおこるラストの描写はとても素晴らしかった。 名画がモチーフだからというわけでもなかろうが、要所要所で登場する鳩のドローイングも含め全編を通してとても映像的な作品だった。

  • エドワード

    1937年。スペインの地方都市がナチスの空襲を受けた。ゲルニカ―ピカソは、戦争を繰り返させないためにこの大作を描く。2001年、アメリカ。同時多発テロで多数の犠牲者を出した政府は、報復としてアフガニスタンの空襲へと動き出す。二つの空襲は戦争と無関係な人間を死に至らしめる、全く同じ愚行だ。人間は歴史から何も学ばない。ピカソと彼の愛人ドラ・マールの物語と、現代のMoMAのキュレーター・八神瑶子の物語が二重写しになるサスペンス。「芸術は飾りではない。戦争やテロリズムや暴力と戦うための武器なのだ。」が心に残る。

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