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象徴天皇の実像 「昭和天皇拝謁記」を読む 岩波新書

原武史

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784004320388
ISBN 10 : 4004320380
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2024
Japan

Content Description

昭和天皇と側近たちとの詳細なやり取りを記録した「昭和天皇拝謁記」。貴重な史料からは、政局や社会情勢、戦争やについて饒舌に語る昭和天皇の等身大の姿が浮かび上がる。歴史上はじめて象徴天皇となった人物の言動とは、いったいどのようなものだったのか。私たちにとって「象徴」とは何なのか。第一人者による天皇論。

【著者紹介】
原武史 : 1962年、東京に生まれる。早稲田大学政治経済学部卒業後、日本経済新聞社に入社。東京社会部記者として昭和天皇の最晩年を取材。東京大学大学院博士課程中退。東京大学社会科学研究所助手、山梨学院大学助教授、明治学院大学教授、放送大学教授を経て、明治学院大学名誉教授、放送大学客員教授。専攻、日本政治思想史。著書、『昭和天皇』(岩波新書、司馬遼太郎賞受賞)など多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • パトラッシュ

    主権者から象徴へ立場は一変したが、昭和天皇の頭の中は戦前のままだったようだ。再軍備の必要性認識や共産党の危険視は過剰に過ぎるし、中国や朝鮮についても明治時代の観点を改めていない。一方で弟の秩父宮を偏愛した貞明皇太后との確執は深刻なレベルで、おしどり夫婦と思われていた大正天皇と皇太后の仲が悪かったなど歴史の常識を覆す話もある。高松宮・三笠宮への評価も厳しく、宮中で孤立する天皇の姿が見えてくる。時代の激変下で周囲の無理解を嘆きながら、日本を守らんと孤軍奮闘する理知的だが不器用な君王像は憐れにすら思えてしまう。

  • ぐうぐう

    『昭和天皇実録』とは異なり、心を許していた宮内庁長官・田島道治とのやりとりを記録した『昭和天皇拝謁記』は、俗っぽい昭和天皇の一面を垣間見ることができる。そもそも天皇でなくとも本音は俗っぽさを招くものだ。俗っぽいという表現が適切でなければ、人間臭さと言い換えてもいい。また、いつまでも戦前を引き摺っているかのような感覚や、皇后に対する植物学的発言など、人間臭さとは別の意外な姿を何度も目にしてしまう。自身の象徴という立場について深く考えることがなかったのも、一瞬意外ではあるが、(つづく)

  • Tomoichi

    この著者の天皇観とは相いれない事は知っていたが、読友さんのレビューにつられて購入(笑)テーマ別にまとめてくれているので読みやすい構成になっているが、いちいち著者の個人的な感想にゲンナリさせられる。やっぱり「昭和天皇拝謁記」を買って読むしかないか。この著者の「大正天皇」も彼の天皇観がうざくてまだ本棚で眠っているが、どうしたものか。

  • 内藤銀ねず

    原武史さんの昭和天皇関連本、2冊め。NHKの特設サイトでも大きく扱われている、田島道治『拝謁記』を原さんが読み解いたもの。もともと『拝謁記』じたい生前本人が公表を渋っていたくらいの大発見ですが、原さんの手に掛かると貴重な感じがない。戦後すぐの混乱期、新憲法のアレコレで政府も皇室も暗中模索なのに、令和の価値観でそれを俯瞰している観が否めない。原さんの自説である、貞明皇后と昭和天皇の確執が裏付けられたことを中心に「な、前に言った通りだろ?」と答え合わせを読者に求められた気分。ちょっと期待はずれ。

  • 天皇って言っても人間なんだから、下々と同じでそら色々あるし大変だし、死んでから日記全部読まれるのかわいそうだよな〜という感想がまず。…読んでしまってすいません。反共反ソがすごいのと、おたあさまがとっても苦手で、沼津の御用邸に空襲があったのは、戦争遂行派だったおたあさまに打撃を与えるためではないかと推測してたのはなかなか…。「近衛は数字がわからぬ。数字の説明を東条がすると眠っているやふな事がある」笑ってもうた…。

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