Books

どんぐりの生物学 ブナ科植物の多様性と適応戦略 学術選書

原正利

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784814002085
ISBN 10 : 4814002084
Format
Books
Release Date
March/2019
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:
原正利 ,  

Content Description

どんぐりは、ブナ科の植物が着ける果実である。ブナ科が作る森は、北半球の温帯から亜熱帯、熱帯まで様々な環境下に広がり、どんぐりの形や生態も多様性に富んでいる。本書は、古植物学や分類学、形態学、生態学など様々な側面から、どんぐりとは何か?を検証し、昆虫や動物、菌類など様々な生物と関係しながら進化してきた、その特性を明らかにする。どんぐりについて知ることは、森の生態系について知ることでもある。

目次 : 第1章 ブナ科植物の誕生と分化/ 第2章 ブナ科植物の多様性/ 第3章 どんぐりの形態学/ 第4章 ブナ科植物の芽生え/ 第5章 どんぐりと昆虫/ 第6章 どんぐりと哺乳類・鳥類/ 第7章 ブナ科植物と菌類/ 第8章 ブナ科植物の分布と植生

【著者紹介】
原正利 : 1957年東京都に生まれる。1979年東京農工大学農学部環境保護学科卒業。1984年東北大学大学院理学研究科生物学専攻の全課程を修了し、理学博士の学位取得。専門は森林生態学、植生学。1986年千葉県教育庁文化課博物館準備室に入り、県立中央博物館の開設準備に携わる。同博物館開館(1989年)後、植物科長、環境科学研究科長、生態・環境研究部長、分館海の博物館分館長等を経て2017年退職。この間、Ecological Research編集委員、千葉大学客員准教授、国立歴史民俗博物館客員教授、千葉県生物学会副会長等を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • やま

    ドングリの誕生から進化、分布、生態などを研究者の目から詳しく解説してあります。他の生き物(動物や昆虫や菌類など)の関係も興味深かったです。どちらかが一方的に利用する例は少ないのですが、ドングリの生存戦略に沿った生き物と、そうではない者もいて自然の不思議さを垣間見ました。今年はブナが不作でクマが困っているようです。それもブナの生存戦略なのでしょうが。世界のドングリも登場しますが、東南アジアのデカいドングリは名前に馴染みがないせいか、最期まで良く理解できなかった。

  • 竜王五代の人

    「どんぐりの生物学」とタイトルだけはやさしめだが、中身は京大の学術選書から刊行されているだけあって、ブナ科の総合的な学術書である。ヘンテコなどんぐりがいっぱいな口絵だけは楽しいかも。いや、動物に運ばれるにはエサとして適度に不味くなくてはいけないあたりの作戦の話とか面白いことはいろいろある。

  • 俊介

    ちょっと自然に踏み入ればその辺にコロコロしてて、普通は改めて考え入ることもないドングリだけど、掘り下げてみると案外奥深い。ブナ科植物の果実であるドングリは、別段美味しいわけでもなく(むしろえぐ味たっぷり)色も地味で果実としての魅力は皆無だ。それでいて、小さくて丸っこいその姿は、つい拾ってしまいたくなる。そんなドングリについて、そしてブナ科の植生について学問的な観点から、かつ一般向けに解説してくれる貴重な本だ。生物学用語も頻出するのでちょっと難しいけど、自然好きな者にとってはその好奇心を満たしてくれる。

  • きのたん

    受粉してから結実までに時間がかかるというのが印象に残った。そうなることはわかったが理由はまだわからないらしい。どんぐりの悠久の戦略に思いをはせ、寝る前にパラリと項をめくる。至福の時。夢の中でクマと一緒に拾ってたりしないかな。期待していたが最近夢を覚えていなくて読み終わってしまった!

  • ぴょんpyon

    「どんぐり」という身近なものから、(主に)ブナ科植物の分類、生態、植生、哺乳類・鳥類との関係などさまざまな話題へ展開していきます。章によって網羅的な内容もあり、かなり詳細な記述がなされるので、なかなか難しく頭に入りにくいものもありました。とはいえ、ブナ科植物の多様さ、変異の大きさを実感できておもしろいです。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

Recommend Items