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永井荷風の昭和

Kazutoshi Handou

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784167483098
ISBN 10 : 4167483092
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2000
Japan

Content Description

戦争へと急傾斜してゆく昭和前期、20年間の日本―荷風の視線はひくく市井を這い、時に上空を見上げ、驚くべき適確さで世界の不穏な風を読む。『断腸亭日乗』を主要テキストに、時代風景のなかに文豪の日常をくっきりと描写し、世俗の事件と歴史の命運とをあわせ読む「歴史探偵の手法」を確立した会心の著作。

目次 : 序章 一筋縄ではいかぬ人/ 第1章 この憐れむべき狂愚の世―昭和三年〜七年/ 第2章 女は慎むべし慎むべし/ 第3章 「非常時」の声のみ高く―昭和八年〜十年/ 第4章 ああ、なつかしの〓東の町/ 第5章 大日本帝国となった年―昭和十一年/ 第6章 浅草―群衆のなかの哀愁/ 第7章 軍歌と万歳と旗の波と―昭和十二年〜十四年/ 第8章 文学的な話題のなかから/ 第9章 「八紘一宇」の名のもとに―昭和十五年〜十六年/ 第10章 月すみだ川の秋暮れて/ 第11章 “すべて狂気”の中の正気―昭和十六年〜二十年/ 終章 どこまでもつづく「正午浅草」

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • kochi

    『断腸亭日乗』をベースに荷風とともに昭和の風俗、激動の歴史を振り返る。著者は荷風が小説に取り上げた玉の井(『墨東奇譚』)近くに生まれ育ち、地元愛に重ねて荷風に接しているようだが、文章全体から荷風との距離感をつかみかねるのは、ちょっとざっくばらんな文体からだろうか? 「断腸亭日乗』自体は、そのままではなかなか読むのが難しいそうであるが、著者自身の経験と重ねての解説があり、歴史的事件との関係を紐づけてくれる事で、理解が進む。章扉のイラストは著者らしいが、荷風と自身の兄弟みたいなその風貌の特徴をよく捉えている。

  • べんてん。

    永井荷風の日記「断腸亭日乗」の記載をもとに日常と昭和の大状況を読み解く一冊。とっかかりは悪いが、読み進むほどについついページをめくらされてしまう面白さ。歴史を別の一面から切り取って見せてくれる著者に感謝したい。

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