ソ連が満洲に侵攻した夏 文春文庫

半藤一利

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167483111
ISBN 10 : 4167483114
フォーマット
出版社
発行年月
2002年08月
日本
追加情報
:
16cm,374p

内容詳細

日露戦争の復讐と版図拡大に野望をいだくスターリン、原爆を投下し戦後政略を早くも画策する米英、日ソ中立条約を頼り切ってソ満国境の危機に無策の日本軍首脳―三様の権謀が渦巻く中、突如ソ連軍戦車が八月の曠野に殺到した。百万邦人が見棄てられた昭和史の悲劇を、『ノモンハンの夏』の作家が痛烈に描く。

目次 : 第1章 攻撃命令/ 第2章 八月九日/ 第3章 宿敵と条約と/ 第4章 独裁者の野望/ 第5章 天皇放送まで/ 第6章 降伏と停戦協定/ 第7章 一将功成りて

【著者紹介】
半藤一利 : 昭和5(1930)年、東京に生れる。作家。28年、東京大学文学部卒業後、文芸春秋入社。「週刊文春」「文芸春秋」編集長、専務取締役、同社顧問などを歴任。平成5(1993)年「漱石先生ぞな、もし」で新田次郎文学賞、平成10年「ノモンハンの夏」で山本七平賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • まつうら さん

    ソ連が満州に攻め込んだのは、ちょうど78年前の今日のこと。ソ連軍の徹底的な略奪行為と暴虐ぶりを、著者が繰り返し訴える筆致に何度も息をのむ。しかしそれ以上に気がかりなのは、連合国側の不協和が逃げ惑う満蒙開拓民の被害を大きくしたこと。満州で暴虐行為を繰り返すソ連軍を止められないマッカーサーが、連合国軍総司令官を名乗るのはおかしい。そこを突いてしっかり交渉できない日本政府も不甲斐ない。敗戦国だからといって、国民を守る義務すら放り出して委縮しまっていないか? 当時をしっかり振り返り、これからの外交につなげたい。

  • AICHAN さん

    図書館本。当初は堅苦しい読みにくい文章かなと思っていたが、実際はそんなことはなく、読みやすくわかりやすい文章で旧ソ連が旧満州に侵攻していった様子が描かれている。太平洋戦争末期、火中の栗を拾うべく宣戦布告して参戦した旧ソ連。しかし日本の参謀本部は現地に戦備を整えるよう命じただけ。この結果、旧満州は旧ソ連兵に蹂躙され、集団自決、中国残留孤児などの悲劇を招いた。また旧ソ連は戦果のひとつとして旧満州の日本兵や民間人を抑留しシベリアで強制労働に就かせた。

  • James Hayashi さん

    国に見捨てられ、軍に捨て置かれ、戦後には侵略者と言われ全く人間として見られていない。戦後何の保証もなく、野垂れ死に、レイプ、自殺など目を覆いたくなる記述。ソ連とのやり取りを見れば、まともな交渉などできるわけがない。

  • 井上裕紀男 さん

    有史以前から結ばれた条約は1万を超える中、条約効力の平均寿命が2年以下となれば、ソ連の満洲侵攻も予想できたはず。国際法や情勢に疎い国が戦争するとかくも悲惨かと思う事態が本書に連なります。 敗戦後、満蒙開拓団の市民へ撤退に関する連絡不行届と宮様や上官が優先して脱出する様に絶句。731部隊の細菌兵器開発証拠隠滅には必死だけれども。 外務省がシベリア抑留を知るのは1946年3月末、60万人もの人が連れ去られたのに遅すぎる。 参謀の生き残りは政治家へ、731部隊の生き残りはミドリ十字を設立、戦争責任はどこへ?

  • Willie the Wildcat さん

    規則、規定。文化や常識が異なればこその国家間の取り決め。解釈の問題はあれど、先入観・期待値や仮定は論外。印象に残るのが、停戦協定時の日本側の主張。戦犯捕虜や市民の安全確保が念頭になく、帯刀といった”誇り”!?国家の財産、根底が何たるかの欠落。如何なる理由も言い訳。組織としてはもちろんだが、国家としても未成熟だったとは思う。しかしながら、見捨てられた市民からすれば、これも言い訳だよ・・・。ソ連の条約破棄云々とは別次元で振り返るべき史実。

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半藤一利

1930年、東京都生まれ。作家。東京大学文学部卒業後、文藝春秋新社(現・文藝春秋)へ入社。「週刊文春」「文藝春秋」編集長、専務取締役を歴任。著書に『日本のいちばん長い日』、『漱石先生ぞな、もし』(新田次郎文学賞)、『ノモンハンの夏』(山本七平賞、以上文藝春秋)、『昭和史 1926‐1945』『昭和史

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